読売新聞は、「サポートを装った怪しい警告にご注意を」との記事を7月19日に掲載しました。
これは読売新聞オンラインによく表示されるとSNSで話題となっている「サポート詐欺」と呼ばれる類型の詐欺をめぐる対応。
(速報)読売新聞のサイトを見ていたらこれが出た。サイトを見ていただけでボタン等は押していません。これが出た当初はフルスクリーンでないですが、サイト内をクリック等すると、フルスクリーンになります。 pic.twitter.com/7yL8puRFcN
— 徳丸 浩 (@ockeghem) July 18, 2024
具体的には、ファイアウォール更新・スパイウェア感染などの虚偽の警告が表示され、サポートセンターを装った詐欺の窓口に誘導されるという悪質な手口です。クリックを伴わずとも突然、このような警告画面が表示されるそうです。おそらく広告のJavaScriptを悪用して詐欺を行っている業者がいるのだと推定されます。
やっと再現できた。
出る瞬間を収めたかったんだよね。リンクのクリックではなく、スクロールの途中で突然切り替わりました。 https://t.co/fXy232HBpE pic.twitter.com/ILttVaefI5
— ずっとWEB勉強中 (@WEB18619508) July 27, 2024
読売新聞が7月19日に注意喚起の記事を上げたあとも、読売新聞では同様の事象が確認されています。なんとサポート詐欺の注意喚起の記事を見ると、そのサポート詐欺が表示されるという報告も。
読売新聞みてもぜんぜん詐欺広告でないからおもしろくないなーって思ってたけど、この記事見てたら出たわw
こんなんわろてまうやろw https://t.co/zCsBJkMRYQ pic.twitter.com/I3Rru6biSv— Yosuke HASEGAWA (@hasegawayosuke) July 19, 2024
話題の読売オンライン覗いてたら、詐欺広告に飛ばされたのでパシャリ。
広告載せるの一回止めてから、内容精査をしっかりしてほしいなぁ~~ pic.twitter.com/wkOW5yx9z4
— よちぃ (@yotixi) July 19, 2024
本日も読売新聞オンラインのサポート詐欺広告は営業中。 pic.twitter.com/z7nwhINAaL
— Yuki2718 (@Yuki27183) July 26, 2024
ちなみに筆者はこの記事を書くために何度もアクセスしたものの、再現できませんでしたので、この記事は下書きに眠っていました。とはいえ、JavaScriptで暗号資産を採掘するCoinhiveの試みが起訴(のちに最高裁判所で無罪判決)された時に論点になった、不正指令電磁的記録に関する罪の「電子計算機を使用する際に意図に沿わない動作」だよなあ……という具合に社会的な意義のある事件で、しかも読売新聞が認識したかと思いきや、その後も詐欺が継続しているのは流石にどうなのかと思ったので、取り急ぎ記事を公開することにしました。本件に関連する情報提供はXのDM・メールフォームでお受けしています。
「サポート詐欺レポート」を公開しました。
本レポートは、主に情報セキュリティ関連の業務に従事されている皆様向けに、サポート詐欺の相談内容や、独自の調査・検証等により安心相談窓口が把握した内容をまとめたものです。
被害低減や対策推進にお役立てください。 https://t.co/sv5DUFaWjd pic.twitter.com/YYLX7ectTJ— IPA(情報セキュリティ安心相談窓口) (@IPA_anshin) July 31, 2024