総務省は10月2日、電気通信番号計画の変更ついて諮問しました。「060」から始まる電話番号を音声伝送携帯電話番号へ開放します。
この変更は、携帯電話番号の需要増加に対応するものです。既存の070/080/090番号の指定状況を踏まえ、新たに060から始まる11桁の番号を、携帯電話の番号として使えるようになります。
060番号はこれまで、将来的な携帯電話番号としての使用を見据えて留保されていました。2015年の情報通信審議会の答申で、携帯電話番号の需要やM2M(機器間通信)といった専用番号の利用動向を踏まえつつ、将来的に携帯電話番号として使用することを見据えて留保しておくことが適当だとされていたのです。
その開放がいつになるのか、総務省は時期を伺っていました。2019年の研究会報告書では、需要から試算して番号が枯渇するまでの期間は約7年と予測されていましたが、最近の携帯電話番号の需要増加により、既存の070/080/090番号の指定可能な番号が減少してきたことから、今回の開放決定に至ったようです。2024年9月末時点で、070番号の残りは530万番号となっています。
060番号の開放により、携帯電話番号の容量は現在の2億7000万から3億6000万へと大幅に拡大するそうです。090の頃は9000万しかなかったので、隔世の感がありますね。
2024年10月03日22時59分訂正:制度改定から実際に利用者への番号割当が行われるまではタイムラグが大きい可能性があるため、誤解を招く部分を削除しました。