E Ink(電子ペーパー)搭載機器を数多く手掛ける中国のOnyx Internatinalは、6インチ電子ペーパータブレットPalmaシリーズの後継機「Onyx BOOX Palma 2」を発表しました。同社のYouTubeチャンネルにて公開され、公式HP上にも専用ページが立ち上がっています。
簡単に現行のBOOX Palmaについてまとめておくと、電子ペーパー搭載ながらアスペクト比2:1の6.13インチという非常に小型のE Inkタブレット。本体背面にはドキュメントスキャン用ではあるものの1600万画素のカメラも搭載し、言われなければスマホと見間違うこと間違いなしの異色な機種となっていました。
今回、先代がリリースされてから1年足らずでの発表となった「BOOX Palma 2」。個性のあるラインナップに後継が登場したことは素直に喜ばしい一方で、進化点はそう多くない様子。公式HPより確認できた、先代からの主な変化については以下の通りです。
- CPU性能が向上(SoC型番は不明、Qualcomm製オクタコアとの記載のみ)
- 電源ボタン一体型の指紋認証機能が追加
- OSバージョンがAndroid11→13にアップ
ざっと確認できる範囲でも上記3点くらいでしょうか。先代で特に多く希望が上がっていたモバイル通信機能(SIMスロット)の追加は見送りとなっており、あくまで本ラインナップはスマホではなく電子ペーパー搭載のタブレット端末であることを認識させられます。
ただ、生体認証として指紋認証が追加されたのは嬉しいポイント。画面のロック解除の手間がなくなることで、本機種の主要用途であるコンテンツ消費をよりストレスなく楽しめそうです。
また本機種はGoogle Playストアに対応しており、バージョンが低いとアプリのサポートが切られてしまうことも考えられることから、OSのバージョンアップもありがたいと言えるでしょう。
価格としては、予約注文受付中の現段階で279.99ドル(約4万2741円)。先代も初登場時は約280ドルでしたので、いくつかアップデートが図られているものの価格は据え置きです。なお、今回の「Palma 2」の登場に合わせて、先代「Palma」の価格が245.99ドル(約3万7543円)へと見直されている点も気になるポイント。
基本スペックとしてはPalmaもPalma 2も大きな違いはありません。BOOX Super Refresh(BSR)という独自のリフレッシュ技術を搭載していることもあり、先代の動作もE Ink端末としては十分に快適と定評があります。「コンパクトな電子書籍リーダーをとりあえず試してみたい」というニーズであれば、安くなった初代を狙うのも選択肢かもしれません。
BOOX Palma 2は、現時点では日本国内に投入は告知されていませんが、BOOX製品は日本国内にも投入実績があるため、続報を待ちたいところです。
OS | Android13 |
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SoC | Qualcomm製オクタコアプロセッサ |
メモリ | 6GB |
容量 | 128GB |
画面 | 6.13型(1648×824), E ink Carta 1200(モノクロ),300ppi |
カメラ | 1600万画素 |
インカメラ | 非搭載 |
電池 | 3950mAh |
寸法 | 厚さ8mm,170g |
カラー | ブラック,ホワイト |
その他 | 指紋認証(電源ボタン一体型),撥水構造,Micro SDカードスロット |