
E-Ink製品を多数手がける中国Bigmeは、スマホサイズの新作電子ペーパー端末「Bigme HiBreak Pro Color」を発表しました。先日同社より「HiBreak S」が登場しましたが、こちらはProの名からもわかる通り上位機種。モノクロ・カラーともに「S」よりも解像度が高いほか、5G通信にも対応します。
HiBreak Pro Colorのディスプレイには、6.13インチのKaleido 3カラー電子ペーパーを採用。解像度はモノクロで300ppi(824×1648)、カラーで150ppi(412×824)です。リフレッシュレートは最大30Hzとなっています。
同社の「HiBreak S」はモノクロ276ppi、カラー92ppiと特にカラーが心もとなかったですが、本機はKindleの最新カラー端末「Kindle Colorsoft」と同等水準に。

電子ペーパー端末でありながらOSにAndroidを採用し、SIMスロットを備え、単体での通信に対応する点も本機の魅力。しかもデュアルSIMをサポートします。SoCに約3年前のミッドレンジチップMediaTek社のDimensity 1080を搭載し、4G・5G通信に加え音声通話も可能。

2000万画素リアカメラや500万画素フロントカメラ、指紋認証にNFCといったスマートフォンでおなじみの機能もしっかり搭載。赤外線といったユニークな機能も備え、リモコン代わりに使うこともできます。バッテリーは4500mAhで、18W急速充電に対応。

本体左側面には、アプリの起動等をショートカットとして登録できるカスタマイズキーも備えています。画面リフレッシュの遅い電子ペーパー端末にとって、タッチ操作することなく任意の機能を呼び出せるのは、普通のスマホ以上に利便性が高いかもしれません。

カラーはブラック、ホワイトの2色展開。発売日は11月中旬を予定し、現在予約注文受付中です。価格は469ドル(約7万1957円)。
電子ペーパースマホと言えばBOOXのPalmaシリーズがあり、最新の「Palma 2 Pro」からついにSIMスロットを備えたものの、こちらはデータ通信のみ。本当にスマホライクに使いたい人にとって、Bigme HiBreak Pro Colorは期待の存在となりそうです。
| OS | Android 14 |
|---|---|
| SoC | MediaTek Dimensity 1080 |
| メモリ | 8GB |
| 容量 | 256GB |
| 画面 | 6.13型 Kaleido 3カラー電子ペーパー (モノクロ300ppi、カラー150ppi) |
| カメラ | 2000万画素 |
| インカメラ | 500万画素 |
| 電池 | 4500mAh(18W有線急速充電) |
| 寸法 | 159.8 × 80.9 × 8.9mm, 約193g |
| その他 | 4G/5G通信対応(デュアルSIMスロット)、指紋認証、赤外線 |


















