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4Kモニタが遂に「8万円」今年春以降に発売 / PC向けのウェブサイトも「高DPI表示への最適化」が必須になります!

 本項では4Kや高解像度ディスプレイがどういった使われ方をするか、などについても解説しています。

「安すぎる4Kモニタ」が2社から発表

  LenovoやASUSが28インチで3840×2160解像度の4Kモニタを、それぞれ日本円で約8万円で春以降に発売すると発表しています。これまでにも4KディスプレイはDellやSHARPなどより発表されていますが、僕の記憶にある中ではこれらが最安値です。おそらく今年一年掛けて安価な4Kディスプレイが続々と出るんじゃないかなと思います。

 これまで4Kなどの高解像度ディスプレイといえば無用の長物、もしくは高嶺の花と言われてきましたが、Macbook Pro Retinaディスプレイモデルの登場やWindows8対応タブレットの流通により「外堀を埋められる」形でトレンド化しつつあります。最近ではMac Proが4K対応したのは記憶に新しいですが、Windows8.1でも4K解像度をサポートしており、マシンスペックや対応するインターフェイスさえ揃えば、容易に環境を構築できるようになりつつあります。

それでもありあまる解像度「3840×2160」をどう使うか

 解像度が3840×2160といっても、多くの場合その解像度そのままの広さで使うわけではありません。3840×2160の解像度をそのままパソコンで使うと28インチでも密度が小さすぎて、たとえば表示したテキストが米粒みたいな大きさになってしまいます。表示が細かくなりすぎて使えたもんじゃないってわけです。ちょっと前に「4Kモニタで艦これ(リンク: twitter)」という画像が話題になりましたが、これは高解像度モニタの使い方を間違えている良い例だと思います。
※ 念のため: 4kディスプレイのポテンシャルを写真で分かりやすく伝えるため、わざとこういう表示をしているんだと思います。

 どう使うかというと「大きい解像度のディスプレイにコンテンツを倍程度のサイズで描画する」たとえば、今まで100×100ピクセルで表示していた情報を、200×200ピクセル使って同じ大きさに収める、方法で解像度を有効に活用することが出来ます。高解像度化の進んでいるスマートフォンやタブレットではずっと前から定着している表示方法です。RetinaディスプレイのMacbook Proの紹介ページが特に分かりやすいと思います。画像では分かりづらいので、是非サイトにアクセスして確認してみることをおすすめします。

アップル – ノートパソコン – MacBook Pro Retinaディスプレイモデル
名称未設定

 細かい単語の説明や解説などは本項では避けたいのですが、高DPI表示とか言われていますね。関連リンク:「dpi」とは:パソコン関連用語の意味・解説 – PC Online

 あ、ちなみに、4Kと呼ばれている解像度には国際電気通信連合(ITU)の定めている「3840×2160」だけではなく、映画制作会社が加盟する団体 Digital Cinema Initiatives (DCI) で定められている「4096×2160」解像度も4Kと呼ばれており、実は4Kイコール3840×2160とは、一概には呼べないことを覚えておいたほうが良いかもしれません。関連リンク: 4K解像度 – Wikipedia

PC向けのコンテンツも”高DPI表示への最適化”が必須に

 ただーーテキストはシステムが表示倍率に応じて適切にレンダリングしてくれるので常に綺麗に表示されるんですが、特に画像の場合、それだけ引き伸ばして表示することになるので、そのままだと表示が荒くなります。スマートフォンなどで「このサイト(アプリ)なんか表示が汚いな」と感じたことはありませんか?あれはコンテンツが高DPI表示に対応していないんですね。ほんと、最適化したのとしていないのでは見え方に結構差が出るので困りものなのです。

 じゃあどうするのかというと、単純に「高DPIに対応するため、適切な倍率のサイズの画像(コンテンツ)を表示しわける」ことになります。ウェブサイトであれば、画像のサイズを複数用意しておき、javascriptやCSSなんかで最適な画像を出すだけです!…な〜んて簡単風に書いてみましたけど、これが結構難しいし面倒くさい。デザインするときにも後々高DPI表示に対応できるように気を使わないといけませんし、技術的にも色々手を加えないといけません。

 2012年にRetinaなMacbook Proが発表され、世にPC向けの高解像度ディスプレイが出だしたときには、どう対応/実装すればいいのか途方に暮れたものですが今では実装方法なんかを解説するサイトも増えてきているみたいですので、自信のある方は検索してみるといいと思います。ちなみにすまほん!!ではどう対応しているかというと、サーバー転送量やシステムの仕様などの問題もあって結構適当です(笑)。

 こういった「細かいけど差が出る」ものって、なかなかお客さんにコストを要求しづらいのが悩みどころなんですよね。ほんと、新しいものが流行りだすと、仕事が増えて大変です。

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