弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

メインPCをついにMacへ戻しました。Windowsから切り替えたメリット・デメリット

 約8年間Macユーザーだった筆者は、MacからWindowsへ乗り換えた記事を2020年に書きました。あまりにも当時のMacが欠陥製品だったからです。

 そんな筆者は3年以上の時を経て、ついにメインPCをMacに戻しました。

なぜMacに戻したか

 3年前にメインの環境をWindowsへ移行し、サブのPCとしてM1のMacBook Pro、M1 MaxのMacBook Proを購入し、両方の可能性を模索しつつ3年間を過ごしてきました。その3年間で生活が劇的に変わったこともありメインをWindowsへする必要が薄れてきました。

 そもそも筆者がメインでWindowsを利用していた理由として動画編集においてNVIDIAのGPUを使用したエンコードがありました。

 しかし、転職した関係で動画編集を扱う機会が減ったこと、会社内でWindowsとMacの両環境が整ったこと、この2つが主な理由で自宅でWindowsをメインで使用する必要性が薄れてきました。そのため自宅での作業は趣味の写真編集、すまほん!!での執筆作業、友人とのDiscordを通じてのSwitchの画面共有くらいとやることが少なくなりました。

 そんな中、使用していたM1 MaxのMacBook Proでメイン環境になりえるのか検証を繰り返した結果、非常に良好。欠陥レベルのIntel MacBookの時代とは隔世の感。もう「M3シリーズが登場した際に移行しよう」という結論に至りました。

購入したMac

 今回メイン環境として据えたのはM3 Max搭載のMacBook Pro 14インチです。

スペースブラックはめっちゃカッコいい。

 M3 Maxを選んだ理由として画面出力は3画面以上欲しかったこと、M1 MaxからM3 Proはダウングレードになるということ、メモリは48GB以上欲しかったということ、によりM3 Max搭載のMacBook Proにしました。価格は60万8800円。筆者の人生で一番高いPCになりました。

実際に購入した構成。

データ移行

 前回、14TBのデータ移行に苦労した経験を元に、使用しなくなったデータはNASへバックアップする癖をつけ、移行するデータは1TB以下で済むようにしました。ゆえに移行はすんなり完了しました。

 また基本的なデータはM1 MaxのMacBook Proにも入れており、こちらはThunderboltケーブルでつなぐことでわずか十数分で数百GBのデータが移行できました。

周辺機器

 Windows環境から引き続き使用する周辺機器は以下の通りです。

 オーディオインターフェースとしてYAMAHA MG12XU。スピーカーとしてYAMAHA MSP3。DACとしてFiioのBTA30FX AUDIOのFX-D03JElgatoのStream Deck+。これらはMacでも互換性があるため引き続き使用します。そして新たに導入した周辺機器は以下の通り。

CalDigit TS4

 周辺機器の着脱を容易にするためにCalDigitのTS4というThunderboltドックを導入しました。これはThunderbolt 4ケーブル1つでディスプレイポート1台、Thunderbolt2台、USB Type-C3台、USB Type-Aを5台、2.5Gbps Ethernet、オーディオイン・アウト、SD/microSDを一度に接続できる優れもの。自宅ではクラムシェルモードで、外ではノートとしてを1台で賄うためには必須と言っても過言では無いデバイスです。

CalDigit TS4/ Thunderbolt Station 4-0.8m Thunderbolt 4ケーブル付き [TS4-JP-AMZ]

 映像出力は上記のTS4からDisplayPortから1系統、TS4のThunderbolt 4からUSB Type-C to DisplayPortケーブルで1系統、更にMacBook ProのポートからUSB Type-C to DisplayPortで1系統の計3画面出力を行っています。この構成によりMacBook Proの左側のポート2つだけですべてのデバイスの接続を実現しています。

 映像出力にはCable MattersのUSB Type-C DisplayPortケーブルを使用しています。HDMIを使わずDisplayPortのみで運用しています。

Cable Matters USB Type C DisplayPort 変換ケーブル 1.8m DP 1.4 8K 60Hz 4K 120Hz HDR対応 USB C DisplayPort 変換ケーブル Thunderbolt 4/USB4/Thunderbolt 3対応 Macbook ProとDell XPSなどに対応 ブラック

TP-Link 7ポートUSBハブ

 TS4のUSB Type-Aポートには、TP-Linkの7ポートUSBハブを接続。これは先述したオーディオインターフェースやStream Deck+などのUSB Type-Aデバイスが多く残っていることを考慮したため。セルフパワーのハブなので電力を使用するデバイスを多く接続しても安心です。しかし製品情報にある最大転送速度10Gビット/秒は誤りです。正しくは5Gbpsが正です。ですが、スピードを重視するデバイスはないので気にしていません。

 このハブにはFiio BTA30、Elgato Stream Deck+、中華のキャプチャーボードを接続しています。電力不足になることもなく、安定して使用できています。

TP-Link 7ポート高速USB3.0 HUB バスパワー 最大転送速度10Gビット/秒 ACアダプタ付 ケーブル1m UH700

Apple Magic TrackPad

 ポインティングデバイスとしてはマウスには引き続きLogiのMX Master 3Sと新たに購入したApple Magic TrackPadを使用します。USB Type-C版のMagic TrackPadが出るまで待機するつもりでしたがやはりこれなしではMacは使えません。

Apple Magic Trackpad – ブラック(Multi-Touch対応) ​​​​​​​

Innocn 32M2V

 ディスプレイは以前使用していたLGの4K 31.5インチモニターと27インチのWQHDディスプレイ(縦置)は引き続き使用。34インチウルトラワイドモニターの使用をやめ新たにInnocn 32M2Vを導入しました。

 中華製で導入を躊躇っていましたが、人柱で購入した友人が「これめっちゃ良いわ。今もう一台買った」と大絶賛していたのと、ネット上の評価が良いことで導入を決定。AppleのStudio Displayが霞むほどにめちゃくちゃ良いです。

 色はもちろん、miniLEDによる高輝度のためHDR1000対応もグッド。それなのに4K144Hz、Adobe RGB 99%、DCI-P3を99%カバーする高色域。入力端子もHDMI 2.1(2口)、DisplayPort、USB Type-C(90W)対応と幅広くカバー。これで価格は10万ちょっと。狂ってます。

INNOCN 32M2V ミニLED 4K ゲーミング モニター 32インチ QD量子ドット技術 HDR1000@144Hz 1MS Display Port/USB-C 90W/HDMI対応 スピーカー付き UHD 動画編集 VESA ブラック

エルゴトロン LX

 この機会にディスプレイアームをエルゴトロンのLXを導入し、モニターアームを一本化しました。

エルゴトロン LX デスク デュアル モニターアーム 縦/横型 ロングポール 2画面 マットブラック 40インチ(3.2~10kg/1モニター)まで VESA規格対応 45-509-224

 総額20万ちょっとの支出になりましたが、以前利用していたMacBook Proが25万ほどで売れたのでトントンです。

良かったこと

 まず、電気使用量が減りました

 こちらはNature Remo E Liteを使用した我が家の電気使用量のデータです。ブルーが2023年、グレーが2022年のデータです。10月からM1 MaxのMacBook Proを使って移行に問題がないかの検証作業をしていたため、電気使用量が減っているのがわかります。その他の家電は特に変えていないのでPCを変えるだけでこんなに減るのか、とびっくりしました(常時つけっぱなしにするのをやめればよかっただけですが)。

 自宅では3画面出力の最強デスクトップ環境。外出時にはケーブル2本を抜くだけで持ち運べる状態に。データの同期やら心配することなく、さっきまでデスクで行っていた作業がそのまま持ち運べます。また自宅のNAS間とはVPN環境を構築することでどこからでもアクセスできるようにしました。

 また、iPhoneからMacへHandoffできることもあり、スマホで見ていたサイトやスマホではじめた通話をMacへシフトすることもできるので、メインで使用しているiPhoneの本領を発揮してくれます。

 Adobe関係の動作が非常に快適になりました。LightroomやPhotoshopが非常にサクサクヌルヌル動きます。ただ動画の書き出しはそれほど速くないな、と感じました。作業は快適なんですけどね。

悪かったこと

 Windows向けゲームが遊べなくなりました(至極当然)。そもそもそんなにゲームをしないのでそんなに支障はないのですが、SNSで話題になったゲームをプレイしようとしたときに、Macだとできないな〜仕方ない勉強の時間にでも充てるかとポジティブに生活しています。

 また、言わずもがな金額が高いです。60万のPCは高すぎます。とはいえ、一度は夢見た1台でデスクトップとラップトップを兼ねる理想の環境が出来上がりました。

総評

 3年間はこの環境を使用し続けると思います。動作も安定しており、現段階でこれ以上求めるものがありません。デスクトップからラップトップへのシフトはThunderboltケーブルとUSB Type-Cケーブルの2本を抜くだけ。帰ってきたら2本挿すだけ。最高に快適です。

 また同時期に導入した10Gbps回線の影響もあり、TS4に接続すれば約2.3Gbpsの高速回線が利用できます。Wi-Fiでも1Gbpsを超えるスピードで使用可能なのでソファでくつろぎながらも快適な環境で作業を行うことができます。あとは自分のやる気があれば完璧ですね。

詳しく読む
すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

フォローする 再度表示しない