「アアアッレグザフォンwwwwwwwww」
Twitterで「アアアッ」なる呪文を唱える若者が急増している。今やTwitter上では日常的に使われているフレーズだが、全ては富士通東芝の携帯端末の不具合の多さから伝説が始まっている。
初代REGZA Phoneの地位を不動にしたのが、REGZA Phone IS04をネタにしたショートストーリーだ。この記事は複数の2chまとめブログを経由して拡散され、ここから一般の人々にも「富士通東芝はヤバイ」という評判が知れ渡ってしまったのだ。
あまりの不具合の多さにショップ店員の悲痛な叫びが止まらないと言われる富士通東芝製端末。最新のARROWS Zも異様な発熱と電池消費で機能停止することで一躍有名となり、REGZA Phone T-01Dに至ってはもはや「発売日に電話とネットができないバグで販売中止」という大失態を演じている。
もはや富士通東芝製=ネタ端末で定位置を獲得しており、鈍器のような重量を除けば悪くはない東芝のIS11Tもネットユーザーにかかればこの通りだ。
このような笑うに笑えない富士通東芝製端末の酷さを、笑えるネタに昇華すべくTwitterで誕生した画期的なフレーズが、いわゆる「アアアッwwwwwwレグザフォンwwwwwww」なのである。
「Q&A アアアッてなに? 正確な出元は不明だが、『REGZA Phone』の挙動や発売直後の不具合をネタにする際に用いられたキーワード。ここから派生し、惜しい端末全般を指すことも。」
ついに週刊アスキーに用語の意味が、たとえ漠然とでも掲載されたことは、「アアアッ」が広まる前から今までを見守ってきた者としては、感慨深いものがある。
なぜなら、傍から見るとサッパリ何がなんだかわからないからだ。今でこそTwitterのヘビーユーザーからすれば日常的なフレーズだが、意味を理解して使っている者がどれだけいるのだろうか。
彼らが元ネタを知らずに普及している以上、今となってはそこには大きな意味はないのかも知れない。
誰が何を意図しているかもわからない、だがふざけたフレーズを連呼する者たちが確かに数多くいる…そのような大衆運動という観点において、「アアアッ」は、江戸時代末期に流行した「ええじゃないか」に通じるものがある。そう、もはや「アアアッ」は日本人のDNAであり、楽しめれば意味など何でもいいのだ。
「アアアッ」というビッグウェーブ。だが、乗るしかない。そこに富士通東芝製端末がある限り。