昨年9月半ばに発売されたiPhone5が、早くも一括0円に…。
au版iPhone 5が、他社からの乗り換えユーザーに対し、全国各地で特価販売が行われています。学割なら一括0円も当たり前で、一般ユーザーでも一括価格は1万円程度で購入できる店も出てきています。
中には、学割でMNPすると16GBモデルが定価、そのかわり本体代金と同額のキャッシュバックを現金で行うauショップも。このお店のキャッシュバックの条件は、auじぶんカードを作ることのみで、コンテンツ等はなし。
これは本日から、毎月割が減額されたことに伴うもの。iPhone5を2年間利用することで、通信量から毎月割引があり、24回に渡って受けられるというもの。昨日までは、iPhone 5 16GBの毎月割の割引額は、2570円/月。2年間での割引合計は61680円でした。
しかし本日からの割引額は、毎月2140円。2年満額受けると51360円の割引となります。つまり10320円の割引減。この割引減に伴い、その分本体代金に還元して、一括価格が安くなっているというのが真相のようです。
携帯電話業界がMNPを優遇して競争するスパイラルに陥っているのはもちろん、さらに学割に対しては上から降りてくるインセンティブも増額されるため、このようなiPhone 5の一括特価が乱立する状況となっているものと考えられます。もちろん中には0円には至らない店もありますが、それでもかなり安価な値段に。
こうした一括特価で注意すべきなのは、不要なコンテンツや不要なオプションを大量につけられたり、みまもりケータイなどの不要な端末や不良在庫を別途契約させられる、といった店が多くあるということです。コンテンツの1つや2つなら我慢もできますが、iPhone以外の端末と回線を契約させられていた、なんてことがないように注意したいものです。中にはUSBデータカードSoftBank 005HWを2本契約するとau iPhone 5が一括0円という、とんでもない悪条件の店も。それぞれの回線にはもちろん更新月と契約解除料金が存在するため、トータルの費用は安くありません。
実際に特価の情報を見かけても、まずは赴く前に、価格と条件について、電話でしっかり確認しておくということが最善の自衛策となります。
こうした特価は、GALAXY S4登場直前のS3α一括特価0円+5万CBと同じく、「iPhone 5S」登場の予兆か?と勘ぐってしまうところですが、KDDIがiPhoneの取り扱いを始めた時、2012年3月には、同じく「iPhone 4S」が一括特価0円でした。これは決算期だからであると思われます。最後の追い込みですからね。3月はこうした携帯の一括特価が行われやすい傾向にあります。
決算期だから、という理由であれば、SoftBankのiPhone 5も安売りをしていておかしくなさそうなものですが、こちらは案件は限られています。悪質な場合では、MNP+学割+みまもりケータイ+指定オプション+指定コンテンツ複数で、やっと0円になるといった店さえあります。なかなかうまい話はないものです。
そうした店が多くはあるものの、しかし中には指定オプション一切無し、指定コンテンツ一切無しで、学割MNP一括0円で、しかも自ら「他店舗では『最初にこのコンテンツを付けて下さい』と強制する場合がある」「不要なコンテンツ加入を断固拒否します!」と謳う、凄まじい店も出てきています。
東海エリアでは比較的コンテンツ加入を条件に安く販売する傾向にあるケーズデンキ系と同じ代理店のはずですが、ここは非常にいい併売店です。フラット以外、特に何もプランの指定はなし。(ダブルホワイト、抱き合わせ契約、有料コンテンツなど一切なし) 学割非加入でMNPしても一括1万9800円で済みます。SoftBankのiPhone 5としては珍しいものですし、こういった消費者を騙すべきではないと宣言する姿勢は応援したくなります。
結論としては、auのiPhone5 MNP一括特価はそれなりに全国的なもの、SBのiPhone 5 MNP一括特価は限定的なもの。どちらも不要なコンテンツ加入や抱き合わせ契約には十分注意して契約することが必要。ということです。