走馬灯のように蘇るHTCの記憶… これまでの懐かしいHTC端末を振り返る動画が公開

 HTCといえば老舗のメーカーです。スマートフォンの御先祖様が「PDA」「Windowsケータイ」と呼ばれていた時期から、端末製造を請け負ってきました。

 そのHTCが、過去の端末を振り返る動画を公開しました。

 しかしこのタイミングでこうした動画を公開というのは、なんとも縁起が悪いとも思える、奇妙なタイミングです。[筆者注※]こうした過去を振り返る動画に関しては以前もこの時期に公開されていますが、タイミングが悪いのもあって海外サイトで今年は話題になっています。

 世界80市場で販売すると公言した「HTC One」。しかし当機の部品供給に問題が出ることをHTC幹部は進言したものの、HTCのピーター・チョウ社長はそれに適切に対応せず、結果として、フラッグシップであるはずの「HTC One」は第1四半期に世界でわずか3市場にしか投入できませんでした。それによりHTCは大きく利益を損ないました

 さらにHTC AsiaのCEOであるLennard Hoornik氏、最高製品戦略統括の小寺康司氏、7年以上のベテランJason Gordon氏など、多数の上級幹部が次々とHTCを離職しています。

 期待を込めて発表されたFacebookフォン「HTC First」は、北米市場での販売不振、英国市場での販売中止も伝えられています。

 こうした極めて厳しい現実が伝えられると、先日、息の長い海外メディア「Pocketnow」は、「HTCのいない世界なんて想像できる?」と題した記事を公開しました。厳しい現実を悲しむ文脈の中で、これまでのHTC端末の写真や、歩んできた軌跡を懐かしみ、HTCのかつてない苦境を嘆く愛好家たちからの声も多く寄せられました。HTCは常にモバイル業界の進歩とともにありました。それがいなくなるなんて、考えたくもないことです。

 自分はもともとPDAが好きでしたが、2005~2006年頃、SHARPのLinux Zaurusのような姿をしていながら、電話として画面が変形する海外機「HTC Universal」を大須コンプマートで目撃し、衝撃を受けました。あれ以来、WILLCOMのスマートフォンを使うようになって今に至ります。

 愛好家の中には、HTCに対して様々な愛情や想いがあると思います。昔「HTCが日本では売れない理由」という記事を書きましたが、そこに書いてある、機能やUIなどのローカライズ不足は、「HTC J」「HTC J butterfly」「HTC J One」で克服してきています。

 これまでは日本で売れずに世界で売れていたHTC。しかし今は日本ではしっかり販売数を伸ばしています。この動画が文字通りの走馬灯にならないよう、頑張って欲しいです。

情報元:YouTube, Pocketnow 経由:AndroidPolice

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