「ELUGA」ブランドにてスマートフォンを展開しているパナソニックは、ドコモの冬モデル以降にコンシューマー向けスマートフォンを投入しないと毎日新聞が報じています。
パナソニックは全体としても赤字が続いており、各事業の黒字化を迫られている状況です。現在、国内スマートフォン市場ではAppleなどの海外勢力が伸張しているだけでなく、NTTドコモがついに「護送船団方式」を改め、人気機種のみに販促費を集中し優遇する、いわゆる「ツートップ戦略」を打ち出しており、事業の拡大は困難と判断した模様です。これまでパナソニックはNTTドコモのお得意様で、「ELUGA」シリーズも精力的にNTTドコモから販売していました。
今後、国内は業務用または従来型の音声端末にリソースを集中、個人消費者向けのスマートフォンは、インドや米国において投入し、黒字化を目指す考えです。米国市場進出にたって、米第3位のスプリントネクステルを買収したソフトバンクと協力することも検討しており、今後の「ELUGA」の主戦場は国内ではなくなりそうです。
「ツートップ戦略」は販売現場と消費者にとってわかりやすさもある反面、端末メーカーからは不満が噴出しており、NTTドコモの新戦略が吉と出るか凶と出るか、見守りたいところです。
情報元:毎日新聞
[追記]誤解を招く表現を訂正しました。