前日より台北で展示され、写真が多数アップロードされていましたが、SONYは6月5日、Windows 8 Proを搭載する、タッチパネル対応のVAIO夏モデル「VAIO Pro 11/ 13」および「VAIO Duo 13」を正式発表。これにより正式なスペックや重量などが明らかとなりつつあります。
VAIO Pro 11/ 13
SONYの「VAIO Z」シリーズを継承するモデルでありながら、今期のIntel Ultrabookの主力的な扱いを受けているのが「VAIO Pro 11 / 13」となります。
11.6インチと13.3インチの2ラインが用意されます。特に11.6インチの小型なモデルは、ディスプレイのベゼルも狭く、タッチパネル対応+FHD解像度、機体重量わずか870gという圧倒的な軽さが非常に魅力的です。このクラスのタッチパネル搭載のUltrabookとしては世界最軽量とSONYは謳っています。「11インチで、軽量・フルスペック」というVAIO type Tに代表される系譜がしばらく途絶えており、(2012年モデルのVAIO Tにファンはやや失望していたこともあって、)非常に待望のモデルとも考えられます。
因みに13インチモデルも1.06kgとなっており、同じく13インチの「VAIO Z (2011~2012)」の1.15kgよりも軽量となっています。
スペックはFull HD(1920×1080)ディスプレイ、第4世代Coreプロセッサ(Haswell)、SSD 128GB / 256GB、最大7時間駆動のバッテリーとなっています。側面のI/OはUSB 3.0ポートが2つ、メモリーカード、HDMI端子。無駄は削ぎ落とされていますね。
キーボード配列はカーソルキーが独立しており、旧VAIO Z→VAIO Sの開発部隊の仕事のように思えます。(Z21は周囲のキーに埋まっている)
オーナーメイドで追加可能なオプションで現在判明しているのはシートバッテリーがあります。これは戦闘機の増槽のように、バッテリーを底面に追加して駆動時間を2倍に延長できるというもの。自分は普段、ACアダプターを持ち歩いていますが、外出先での充電が期待できない時、シートバッテリーは買って良かったと感じており、重要視したいポイントです。
グローバル市場では6月9日に出荷開始となり、「VAIO Pro 11」の価格が1149ドル、「VAIO Pro 13」が1249ドルから販売となる模様です。
VAIO Duo 13
当初「VAIO Freestyle PC (開発中はATOMでしたね)」として発表されていた「VAIO Duo11」ですが、待望の13インチモデルの登場となります。重量は1.35kgであり、1.29kgのDuo11から重くなったのはわずか60gのみ。Duo 11からほとんどサイズや重量の変わらないまま、ディスプレイサイズやスペックを上げてきたSONYは流石と言うほかありません。タブレットとしてはそれでも重いですが。
Full HD解像度を持った、視野角と色域に優れたMobile TRILUMINOS(トリルミナス)ディスプレイや、X-Reality、Exmor R for PC(800万画素)カメラ、SONYらしい音質が楽しめるClearAudio+など、SONYがこれまで培ってきたAV技術がふんだんに盛り込まれています。プロセッサーはHaswellで、Duo 11に引き続き筆圧感知対応のデジタイザースタイラスが利用可能。
I/O端子は後ろ側にまとめられています。個人的にはスタイリッシュだと思いますが、評価の分かれそうなところです。USB 3.0ポート×2、ヘッドフォンジャック、カードスロット、HDMI端子があります。
(画像:英字版engadget)
Duo 13はLTE通信モジュールに対応とのことですから、これまでの一部オーナーメイドモデルのように、docomo LTE Xi契約のSIMカードなどを挿入して通信可能と思われます。