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海外で「Firefox OS」端末の一般販売が開始、お値段なんと9000円で勝負。 一方「Tizen」はリリース遅延

 「Firefox OS」を搭載したZTE製のスマートフォン「ZTE Open」が、スペインTelefonicaから発売されました。価格はなんと69ユーロ(約9000円)という破格の安さ。大人気だった開発者向けのモデルを除き、一般向けとしては世界初の発売となります。

 そもそも「Firefox OS」とは、Mozillaの主導するオープンソースのモバイルOS。HTML5ベースで開発されています。提携ベンダーはSONY、LG、ファーウェイ、ZTE、Alcatelなどです。

 本来Androidも「インターネットを途上国にも広げる」という理念のもとに、そのようなオープンな方向性だったはずですが、次第にGoogleの統制が厳しくなり、ご覧のとおり。しかし「Firefox OS」は、本当のオープンソースで、少なくとも現時点ではローエンドをメインターゲットに絞って展開がなされています。もう高級市場はiOSとAndroidの二強ですから、今さら勝つのは無理ですからね。中国市場や途上国の、潜在的且つ膨大なスマートフォン需要を狙っているのは正しい戦略であると言えます。

 数週間以内にコロンビア、ベネズエラでも「Firefox OS」搭載端末の販売が予定されています。また、ノルウェーのTelenorは、中欧・東欧で2013年中に「Firefox OS」搭載端末をリリースするとみられ、今後も世界にスマートフォンを拡大すべく、多くの安価な端末が世界中にリリースされていくことでしょう。

 ただ高級市場を相手にしているはずのSONYKDDIが、「Firefox OS」の開発に名を連ねているのは解せませんが、ローエンドモデルにプレミアムな位置付けのXPERIAブランドを付けたくないとか、従来のフィーチャーフォンの後釜になるような、多機能を重視しない安価なラインナップも確保したいとか、そういった意図を考えれば腑に落ちます。

 一方、勢いがないのはSAMSUNG主導のモバイルOS「Tizen」でしょうか。夏にはTizenスマートフォンをNTTドコモから登場させるという情報もあったものの、音沙汰がありませんでしたが、どうやら延期になったそうで、登場が10月までずれ込むのだとか。

 SAMSUNGの「Tizen」を推しているのは、NTTドコモやNEC、パナソニック、富士通という見慣れた会社に加えて、フィーチャーフォン時代に元気のあった海外事業者など、なんだかお察しという面子が並んでおり、あまり過度な期待は持たないほうがいいかもしれません。何にせよ、モノが出てこないとなかなか判断できませんね。日本での登場が待たれるところです。

情報元:日本経済新聞, ubergizmo

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