新たな落とし穴。ソフトバンクへのMNPと「返品キャンペーン」の注意点とは。

 スマートフォンシフトが進むなか、携帯各社の施策の競争が激化しています。

 KDDIは「スマホデビューキャンペーン」と称した、フィーチャーフォン(従来型の携帯電話)からスマートフォンへの巻取り施策を展開します。

 現在auのフィーチャーフォンを利用中のユーザーは、指定のauスマートフォンへの機種変更後、使いこなせなければ、購入8日間以内に限り返品交換に応じるというもの。スマートフォンへのステップアップに不安を覚え、買い控えているユーザーを誘引する巧い作戦です。

 このようなKDDIの機種変更向けキャンペーンに対抗し、SoftBankは新たに「バンバンのりかえ割」と併せて返品キャンペーンを突如発表しました。

 SoftBankのiPhone, AndroidスマートフォンをMNPで契約したユーザーが、もし「当社の電波状況に満足いただけなかった場合、契約から8日以内であれば返品が可能」という驚くべきもの。機種変更ではなくMNP乗り換えを対象とした大胆な一手。通話料金を除き、基本使用料やパケット定額料はもちろん、新規事務手数料や割賦(分割)金、さらにユニバーサル料も免除される模様です。

 使いこなせるかどうか以前に、そもそもお前の会社は繋がるのか、という根本的な疑念を払拭することで、自社への乗り換えを促進する狙いがあるようです。

 ただし、SoftBank版iPhone5の購入時には若干の留意が必要になりました。これまで、SoftBank版iPhone5は、MNP契約で一括購入時、21000円の本体代金からの割引が行われてきました。

 しかし、7月18日より、MNPで一括払いを選択すると、「契約後翌々請求月末までの解約等には契約解除料(21,000円)がホワイトプラン(i)の契約解除料に追加」されるように、MNP施策の提供条件が追加されています。

 つまり契約後、翌々請求月末までに解約してしまうと、9975円の解除料に、21000円を加えた合計30975円の違約金を支払うことになるわけです。 一括特価を狙って即解約、端末を転売してしまう事例への対処策が、今回の条件追加と思われます。

 なので、普通の人が一括特価で買うのであれば、買ったらすぐに電波をチェックして8日以内に返品するか、3ヶ月以上使ってから解約するか、そのどちらかであれば、3万円を超える法外な違約金を支払うことは無さそうです。(追記:一括特価だと返品キャンペーンに申し込めない店があったとの未確認情報も) 通常、回線を解約しても端末は残ってしまいますが、8日以内であれば端末を返品し端末代を取り戻すことができるようになったわけですから、電波に不安を覚えるユーザーにはむしろお得になったとも言えます。

 なお、iPhone5の購入代金を割り引くための副商材として人気のある「みまもりケータイ」や「フォトビジョン」などの回線契約も、この返品キャンペーンでキャンセルが可能です。

 このような消費者にとっては、使用期間中なら返品できるという非常に嬉しいキャンペーンである一方、ひとつ非常に大事な観点として、あくまでSoftBank側で勝手にやってるキャンペーンに過ぎず、転出元のキャリアはあずかり知らないという点です。SoftBank側で返品が受理されたからと言って、docomoやKDDIで使っていた端末や契約がそのまま元通りになるのかというと、そうではありません。再度契約し直す必要が生じます。SoftBank側で発生した料金だけは免除して解約できますよ、ということでしかないのです。

 なので、またdocomoやKDDIでの契約を復活させるのであれば、MNP・新規契約でdocomoやKDDIと契約して新しい端末を購入するか、はたまた以前使っていた端末を持ち込み契約するといったフローになるでしょう。(後者の場合、月々の割引が受けられないので、前者を推奨します) なかなかややこしい話です。

 そのため、SoftBankは返品キャンペーンにおいて、返品してMNPを行う場合、そのための他社へのMNP転出料は請求しないとのこと。つまり勝手に自力で他社に移ってね、ということです。うまい話には裏がありますね。

 とにかくSoftBank側ではほとんどお金はかからないが、他社ではそんな事情は聞いてないので、他社でお金がかかるということです。こういった注意点を踏まえつつ、キャンペーンを上手に利用していきたいところです。

情報元:SoftBank 1, 2KDDI

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