大手携帯電話メーカー Nokiaの特許を侵害しているとして、イギリスの高等裁判所はHTC社のスマートフォン HTC One miniを販売差し止めとしました。
HTCが侵害していると認められたNokiaの特許は、通信関連のマイクロチップ。HTC OneやHTC One MAXに搭載されているもの。つまりHTCはフラッグシップモデルを含む主要製品の発売を禁止される危機にあります。英高裁は、HTC Oneまでをも販売禁止した場合、同社の経営に深刻なダメージがあるとして、まずはHTC One miniを差し止めした、という形です。
HTC One miniはイギリス以外の、日本を含む世界各国で発売されていますが、Nokiaは世界中でHTCに訴訟を起こしており、これまでにもHTCがNokiaの特許を侵害したと認定された件数は4件にのぼっています。HTCのイギリスでの売り上げは7割がOneシリーズであり、これらのためにHTCがNokiaに特許のロイヤリティーを支払う場合、HTCの経営を大きく圧迫するのは目に見えています。
HTCは上訴する旨を発表しており、これに敗訴した場合、HTCの経営は非常に困難な局面を迎える可能性があります。今後の裁判の行方が気になるところです。
情報元:FOSS PATENTS, WSJ