日本通信は、「格安SIMの決定版」を謳った「b-mobile X SIM(ビーモバイル エックス シム)」の、プラン改定を発表しました。X SIMのXは、クロスを意味し、複数のプランを自在に行き交うことを意味するそうです。
プランI・プランN・プランBの3つを、毎月自由に切り替えることができます。それぞれのプランは、競合するMVNO他社のプランに明確に対抗するものです。プランIはIIJ(株式会社インターネットイニシアティブ)、プランNはNTTコミュニケーションズ、プランBはBIGLOBEといった具合です。SoftBankが始まった時の、オレンジ(auへの対抗)プランやブルー(ドコモへの対抗)プランを彷彿させますね。
プランIはこれまで600MB/月だったのが、1.01GBに。プランNは40MB/日から51MBに増量となります。公式の表を見ると、競合他社への対抗意識は明らかです。アップグレードされたプランの提供は4月25日より。
他社よりも、月間あたり10MBや20MBという、きわどい数字で勝っていることをアピールしています。他の会社も同じように数十MB単位の通信量で、日本通信に対抗してきたら、泥仕合になってある意味、面白そうです。
日本通信はNTT docomoの回線を間借りするMVNOであり、それぞれのプランではNTT docomoの中古端末や、同社の周波数に対応するSIMフリーモデルが利用可能。FOMA(3G)とXi(LTE)の両方に対応していることから、最新の端末でも利用可能です。利用可能な通信容量をオーバーした場合、通信速度の規制を食らいますが、200kbps程度の速度制限で済むのも特徴的です。(携帯大手各社は128kbps)
総務省指針の改定により接続料が半額になるなど、今後MVNOの競争はますます激化するものと思われます。今後は大手各社だけでなく、MVNOにも注目です。
情報元:日本通信