スマートフォンの端末代金の分割払いを原因とした滞納が若者の間で急増しているそうです。滞納記録の件数は、3月時点で295万件となり、2年前と比べて2倍に達したそうです。
滞納が3ヶ月以上続くと信用情報機関CICに「異動情報」が記録され、信用情報に傷がつき、場合によってはクレジットカードが作れなくなったり、他社を含めた携帯電話の割賦購入の審査が通らないといった影響があります。SoftBankが6万人の信用情報を誤って滞納扱いにしたことが問題となったことがありますが、信用情報はSoftBank以外の携帯会社・クレジットカード等の契約にも響くことになります。しかも記録は完済後も5年間保持されるわけです。
こうした背景には、普及の進んだスマートフォンの分割払いを、消費者が正しく認識していないことがあります。たとえば携帯大手の謳う「実質0円」というのは決して0円ではなく、2年間の分割払いの月あたりの分割代金と、同額の割引を通信量から割り引いているに過ぎず、実際には全くもって0円などではなく、ローンを組まされているのと同じ状況になっています。もちろん弊サイトの多くの読者にとっては釈迦に説法だと思いますが。
最近では政府もこの問題について消費者に注意を喚起していますが、冒頭のように通信料と混同して滞納してしまう人が増えているのが現状です。