ケイ・オプティコムは、MVNOによる携帯電話サービス「mineo」に、基本データ容量が2GBと3GBのプランを追加すると共に、新端末として「AQUOS SERIE」を提供することを発表しました。いずれも8月5日からの提供となります。
mineoは、au回線を利用した初のMVNOサービスとして6月3日から提供されており、MVNOとしては珍しくauの4G LTE端末が利用できる点、音声通話・端末購入の有無を自由に選択できる点、050IP電話とメールアドレスがセットでありながら料金が比較的安価である点が特徴です。これまでは基本データ容量が1GB(980円/月~)のプランのみでの提供となっていましたが、2GB(1,580円/月~)と3GB(2,330円/月~)が新たな選択肢として加わりました。同社の調査によると毎月の携帯電話の通信容量が3GB未満のユーザーは約64%に上り、新プランを追加することでより多くのユーザーがMVNOサービスを便利に利用できるようになるとしています。
また、提供中の「DIGNO M」に加えて、auから「SHL25」として提供されている「AQUOS SERIE」が新たな端末として加わりました。5.2インチの大画面とキャリアアグリゲーション、WiMAX 2+、フルセグに対応しています。その分高価な端末となっており、仮に090音声通話つき、データ通信容量3GB、更にAQUOS SERIEを分割で購入する場合、6,090円/月と3大キャリアに近い月額になります。ただしこれは端末代が半分以上を占めているため、サービスの利用料としては廉価です。
AQUOS SERIEはauと同じく追加のオプション料金なしでWiMAX 2+を利用できます。auから提供されているWiMAX 2+対応端末にmineoのSIMを挿した場合に利用できるかどうかは発表されていません(2014年7月24日現在、同社が公表している動作確認端末一覧にはWiMAX 2+端末がありません)。
(7月25日追記…発表会の質疑応答によると、mineoの端末以外でも対応機種であればキャリアアグリゲーションとWiMAX 2+が利用できるとのことです)
タイプ | 端末 | 基本データ容量 | ||
1GB | 2GB | 3GB | ||
シングルタイプ (データ通信のみ) |
なし | 980円 | 1,580円 | 2,330円 |
DIGNO M | 2,980円 | 3,580円 | 4,330円 | |
AQUOS SERIE | 4,130円 | 4,730円 | 5,480円 | |
デュアルタイプ (データ通信+090音声通話) |
なし | 1,590円 | 2,190円 | 2,940円 |
DIGNO M | 3,590円 | 4,190円 | 4,940円 | |
AQUOS SERIE | 4,740円 | 5,340円 | 6,090円 |
mineoの登場以降、新たなauのMVNOサービスが参入する様子はないため、唯一のサービスであるmineoの選択肢が増えるのは喜ばしいことです。なお、同社はDIGNO MとAQUOS SERIEというハイスペックなスマートフォンをラインナップに揃えたことで、今後は低価格帯のスマートフォンやモバイルルーターの提供を検討中であるとしています。