英ARMは同社最新のCPUコア「Cortex-A72」と、GPUコア「Mali-T880」を発表しました。
「Cortex-A72」は現時点でARM最上位のパフォーマンス向けCPUコアとなり、ハイエンドSoC「Snapdragon 810」にも採用されている「Cortex-A57」よりも、上位として位置付けられます。
16nm FinFETプロセスで製造された「Cortex-A72」は従来の28nmプロセスで製造された「Cortex-A15」コアに対して3.5倍の処理能力を持つとされ、同様の処理を行った場合の消費電力は75%も削減されるとしています。また、「Cortex-A53」とのbig.LITTLE構成も可能とされており、更なる消費電力低減が可能です。
最新のGPUコアとなる「Mali-T880」は、同社の展開するGPUコアであるMaliシリーズの中で最も処理能力とエネルギー効率に優れたGPUコアとなり、4Kの映像出力に対応します。GPUコアは1コア~16コアまでの構成が可能です。
「Cortex-A72」及び「Mali-T880」は2016年から各社による採用が始まるとされています。ARMはあくまでもプロセッサメーカーに対して「アーキテクチャ(設計図)を販売する」企業ですので、採用=搭載製品が発売される、というわけではない点には注意が必要です。