任天堂とDeNAは記者会見を開催。両社の業務・資本提携の合意を明らかにしました。両社で株を持ち合うほか、多数の提携を行います。記者会見には、任天堂の岩田聡社長、DeNAの守安功社長が自ら望みました。
ハードウェア・ソフトウェア一体型のゲーム専用機のビジネスは有効性があり、専用機ビジネスにもまだまだ情熱を持っており、「次世代ゲーム専用機プラットフォーム NX」を開発中であると明らかにしました。この専用機に関する詳細は来年発表するとのこと。
しかし環境変化に合理的に対応するため、グローバル市場で強く、ユーザーの接触時間数も多いスマートデバイスも活用するとのこと。これはテレビというメディアが強かった時代に、それを任天堂が活用していたのと同じであると、同社は主張します。任天堂のゲームハード対応のゲームの最大供給者は任天堂自身であり、任天堂IP(ゲームタイトルやキャラクターなどの資産)は強みであるとしました。
任天堂IPを用いたゲームアプリを両社で共同開発、日本を含むグローバル市場にも展開するそうです。タイトル数はある程度絞るとのこと。また、ゲーム専用機の過去タイトルを単純に移植することは一切しておらず、スマートデバイスのプレイスタイルに適したゲーム体験を実現すべく、ゲームアプリは全て新規開発するとのこと。
また、スマートデバイス向け・次世代ゲーム専用機NXを統合する会員制のサービスを、DeNAと共同で、今秋に開始するとのこと。スピード感がなければ意味がないとし、今年中に何らかの具体的なゲームタイトルを投入するとのこと。
今回の話は、2010年にMobageに任天堂IPを提供してもらえないかというDeNAの提案から始まっているそうです。具体的アイディアは昨年夏頃から見えてきたとのこと。
質疑応答で、射幸心を煽る「ガチャ」について訊かれた岩田聡社長は、アイテム課金を一律に否定しないと前置きしつつも、「任天堂・お客様が納得しないアウトプットはしない」と明言しました。