台湾の半導体メーカーである MediaTek(メディアテック)は、スペイン・バルセロナで開催されたMWC2015にて、新型のスマートフォン・タブレット向けチップセットである「MT8173」と「MT6753」を発表しました。
MT8173
ARM Cortex-A57 コアを2つ、Cortex-A53コアを2つの計4コアとなるチップセットで、消費電力効率を最適化するbig.LITTLE構成となっています。GPUコアにはPower VR GX6250を搭載しています。また、ディスプレイのリフレッシュレートは最大120Hzまで対応となっており対応したディスプレイを組み合わせることで、60Hzが主流となっているスマートフォン、タブレットよりも、遅延・残像の少ない表示が可能となります。
MT6753
ARM Cortex-A53コアを8つ、4×4のbig.LITTLE構成としたチップセットで、単体でUMTSやTDD-LTEの他にCDMA2000通信へで対応している点が特徴として挙げられます。GPUコアにはARM Mali-T720を搭載しています。
MediaTekはこれらのプロセッサを「競争力のある価格」で提供すると表明しており、今後ローエンド~ミドルレンジモデルについては、MediaTekの採用例が増えてくるかもしれません。