「NuAns NEO」発表会レポート+フォトレビュー。

 株式会社トリニティのブランド「NuAns(ニュアンス)」より、Windows 10 Mobileを搭載した新型デバイス「NEO(ネオ)」が発表されました。発表会の開催場所は代官山。カフェ、大使館、ヒルサイドテラスなどのある、おしゃれな雰囲気の街として有名です。

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 NuAnsは、英語の「Nuance(ニュアンス)」や「New Answer(新しい回答)」を元にした造語で、機能性や便利さだけではなく、生活にぴったりと寄り添うような親しみやすさと心地よさを追求することをコンセプトにしたブランドです。iPhone用の周辺機器や、Lightning Dockとスピーカーを併せ持つハイエンドスタンドライトなどをリリースしています。

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 これまで出してきた周辺機器はiPhone向け。もう半分をWindows 10 Mobileで埋めることでNew Anserを、とのこと。

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 Androidではなく、Windows 10 MobileをOSに選択した理由は、モバイル / Tablet / PCをシームレスに横断できること。さらに堅牢なセキュリティも。

 使いやすさからかけ離れた「薄さ」の競争から脱却。持ちやすいデザインを工夫。バッテリー配置を工夫し下の方に重心を置くといった工夫も。

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 底部の端子も美しく揃えるなど、細かい部分にまでこだわっています。(できていないメーカーもありますからね)

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 カラバリのない「COREコンセプト」。「スタイル」カバーを別途、ユーザーが組み合わせてカスタマイズするツートンデザイン。 

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 特殊加工で薄く素材をコーティングした「テナージュ」、日本を代表するクラレによるインモールド成型の「クラリーノ」、東レによる高級車の内装にも使われる耐久素材を使った「ウルトラスエード」など、こだわり抜かれた素材のスタイルカバー。色々あるのでどれを選ぼうか迷ってしまいますね。

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 手帳型ケースはガジェット感を出さないよう、閉じているときはカメラを隠せるといった工夫が凝らされています。

 フリップ部分に収納スペースがあるほか、スタンド機能も便利です。

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 本物の革職人が作るカバー「GRAMAS」。

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 高級感もあり非常に手触りがいいですし、使っているうちに艷が出そうで楽しみですね。

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 3Dの設計データを公開し、3Dプリンターで外装作成が可能に。スマートフォンは赤しか持たない、オレンジは持たないという人も、3Dプリンターで自作したり、サードパーティーが作ったりということが可能に。

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 SuicaやPasmoを内蔵できるカードスロットが内側に。おサイフケータイ機能を使っている人は少なく、ICカードが圧倒的に多いそうです。iPhone向けケースですでにやっていたことを、NEOでも。

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 上半分を外さずとも、下半分を外すだけでカードを取り出せる構造です。ICカードのチャージの時など、カードだけを取り出したい時の面倒臭さを半減できますね。

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 Windows 10 Mobileの目玉機能の一つであるContinuum(コンティニアム)は、Windows 10 Mobileとディスプレイ・マウス・キーボードを接続して、まるでPCかのように作業ができるというもの。家ではPC、外ではスマホという夢の様な環境を実現できます。

 しかしながら国内市場で販売されるWindows 10 Mobileは、あくまでMVNO向けのローエンド・ミッドレンジモデルが多く、残念ながらContinuumの動作スペックの要件を満たしていませんでした。

 今回、NEOは暫定ながらもContinuumに対応。Snapdragon 617 MSM8952が正式出荷前であり、Microsoft側との検証をしていくとのこと。

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 ドコモとソフトバンクの主要なバンドに対応。

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 ディスプレイは2.5Dラウンドエッジ加工で、筐体とシームレスに楕円形を描きます。防指紋コーティングでスムースなタッチも実現。

 おそらく国内メーカー初となるUSB Type-C搭載。ケーブルもリバーシブルです!

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 通話はデュアルマイクとノイズキャンセルでしっかりクリアな品質。

 購入してすぐに使えるAPN自動設定機能。300社あるので全部はできないが、主要なものはプリセット済み。

 ストラップホールは本体デザインと一体化。

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 これまでにないパッケージデザイン。楕円形のシェイプに合わせた形。素材は再生紙。

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 実は貯金箱にもなります。(笑)

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 販売チャネルは、ライフスタイルを提案したいので、キャリアショップや家電量販店ではなく、コンシューマー向けはインテリア・ライフスタイルショップで展開。伊勢丹も挙っています。

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 法人向けはダイワボウ情報システムやソフトバンクC&S。

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 MVNOのSIMとのセット販売。U-NEXTで12月中旬より。ここでは割賦購入も可能というメリットがあります。

 発表のプレゼンがほぼ終了した時、One more thingとして紹介されたのが、周辺機器。iPhone向けに出していたように、NuAns用のものも登場予定です。

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 充電機能付きスピーカーライトもUSB Type-C対応版が展示されていました。(Android対応も考えているそうですね。)

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 スペックは以下の通り。

OS Windows 10 Mobile
CPU Qualcomm Snapdragon 617 MSM8952 1.5GHz オクタコア
メモリ 2GB
ストレージ 16GB, microSDXC 最大128GB
ディスプレイ 5インチHD, 295ppi
カメラ 1300万画素 F2.0 裏面照射型 28mm広角レンズ
インカメラ  500万画素  F2.4 裏面照射型 24mm広角レンズ
 バッテリー 3350 mAh
連続通話時間:960分以上
連続待受時間:400時間以上
寸法  141×74.2×11.3mm,  150g
LTE  B1/3/8/19/28 Cat.4 
3G B1/6/8/9/19 
その他  USB Type-C, Wi-Fi 2.4 / 5GHz , NFC Type A/B/F

 発売日は2016年1月、公式サイトにて予約可能。価格は税別3万9800円。ヤマダのEveryPhoneと同等価格で、しかもスペックや拡張性は上。コンセプトも夢のあるものです。私は早速予約しました。

 なお、ICカードを内蔵できるというのに驚いたのですが、対応するNFC規格がType A / B / Fというのには更に驚いてしまいました。ハードウェア上ではType F、つまりおサイフケータイにも対応しているのです。

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 質疑応答の時間、FeliCaの対応サービスについて筆者が質問すると、FeliCaチップはNFCの一部として一体化されており、アプリケーション・サービスなどの連携はアプリケーション次第との回答。全く素の状態なので、サードパーティー対応はこれからとのこと。今後の展開が気になりますね。期待しすぎず、楽しみに見守りたいところ。

[追記※] 本田雅一さんよりご指摘を受けた(1, 2)のですが、FeliCaプロトコルでの通信は可能ではあるものの、セキュア領域がないとのこと。NFCと背面カードは通信できるような配置に設計されているので、PaSoRiのアプリがWindows 10 Mobileに登場すれば、背面に入れたカードと通信してチャージ自体は可能となるものの、おサイフにはならないそうです。

 質疑応答は他にもいくつかありました。サポート体制としては、修理などはコールセンターで対応とのこと。

 最も面白かった質問としては、次の製品開発をしているのか?2年後に後継機が買えるのか?というもの。(某キャリアの某社製WP端末は出しっぱなしで次が出ませんでしたからね……。)回答としては、まだもうちょっと次まで余裕があるので、現時点はまだ具体的なプロジェクトは動いていないとのこと。

 また、ペイライン(何台売ったら赤字解消)について訊かれると、開発基盤・外装から莫大な開発費を投じており、「それなりの数」が必要とのことでした。

 日本以外での展開について訊かれると、世界でも前例のないコンセプトなので、CES2016やMWC2016でも反応を見て、海外事業者などのパートナーを見つけることに意欲を示していました。

 どれぐらいバリバリ仕事に使えるのか?パフォーマンスや発熱は?といった質問には、HTC A9と同じSoCで、そちらはハイエンドに近いと言われている、仕事で使う分にはストレスないはず、だそうです。

 なお、技適はまだ通っておらず、展示機はフライトモードでした。

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 サイズは4.7インチのiPhone 6sよりも若干大きいです。しかし決して持ちづらいということはありません。適度な厚み、楕円上の筐体がホールド感に寄与しています。

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 NuAns NEOは5インチ端末としてもかなり持ちやすい部類だと感じました。見てくれのデザインばかりを重視しているわけでは決してなく、特に重心に気を配ったデザインも良かったですね。

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 最近の住み分けとして、SIMフリーの自由な端末ほど、スペックが低い格安スマホ。一方で高級なハイスペック端末ほど、キャリアに縛られがち。(国内登場の予告されてきたWindows 10 Mobile端末たちは前者でしたよね。)しかし、NuAnsはそのどちらにも属さない、まさに新しい回答です。

 Snapdragon 8xx系でこそないものの、出荷前の最新チップセットSnapdragon 617を搭載し、PCのように扱えるContinuum対応に向けて鋭意検証中ですから、期待せずにはいられません。解像度こそ高くありませんが、省電力なOSと大容量バッテリーにて、純粋にスマートフォンとして見た場合にも、バランスが良さそうです。

 何より自分の好きな素材を組み合わせられるのもワクワクしますね。その日の気分によって外装を変えることもできます。発売が楽しみですね。

続報:NuAns NEO+フリップケース、フォト・動画レビュー。

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