Galaxy Active Neo SC-01Hは、ドコモから11月上旬に発売されるタフネスモデルです。米国防総省のMIL規格取得済みとなります。
昨年冬モデルのGalaxy S5 Active SC-02Gは性能はほぼGalaxy S5 SC-04Fそのままで、ハイスペックながらもタフネスというのが良かったのですが、Galaxy Active Neoは4.5インチWVGA、Snapdragon 410 MSM8916 クアッドコア、メモリ2GB、ストレージ16GB、容量2200mAh電池など、はっきり言って低スペックです。
Galaxy S5 Activeの路線が良かったという人は、本機は買うべきではなく、今期、検討すべきはarrowsです。arrows Fit F-01H / arrows NX F-02Hは、ともにMIL規格を取得しているからです。
より高性能なarrowsがMIL規格を取得してしまっては、Galaxy Active Neoに存在意義が無いということになりそうですが、必ずしもそうとは限りません。SamsungはMIL規格だけではなく、独自の耐久性テストも実施したとアピールしています。Galaxy Active Neoはお風呂や高温多湿環境、2tまでの荷重テスト、1.8mからの落下、1.5mからコンクリート面への落下といった諸試験をクリアしており、タフネスさではarrowsを大きく上回っているのです。
画面は手袋でのタッチに対応するほか、シャッターキーやアプリ起動に利用できる物理キーも備えます。本当に外で、その名の通りアクティブに利用することを想定した端末となっており、これを強烈に魅力的だと感じる人もいるでしょう。保証対象外ではありますが海水でも一応、独自試験は通っているそうです。
問題なのは、その低いスペックに妥協できるかどうかです。ネックなのはWVGA解像度だと思います。
しかし、この機種のコンセプトを汲めば、必要とすべきは屋外での視認性です。精細さや情報量を捨て、画面いっぱいに大きく表示してくれたほうが視認性は上がります。ソフトウェア的に高輝度モードも実装しており、屋外でも見やすい色調に調節してくれます。精細な動画や写真を綺麗に美しく観賞するというのは、求められていないのです。これは完全にコンセプト買いの機種なのです。あなたがアウトドアのアクティブな用途で、この機種をどう使うかを具体的にイメージして購入することが大切です。
WVGA解像度にさえ納得できれば、この解像度を動かすにはSnapdragon 410とメモリ2GBは十分であり、限定的用途からはストレージ16GBでも十分であることが逆算でき、そしてこれらの低スペックでは2200mAhバッテリーでもそれなりに十分に持続するということが予測できます。
4.5インチとコンパクトな機種ですので、ファブレット~タブレット端末と二台持ちすれば、お互いの弱点を補い合う素晴らしい布陣が組めるに違いありません。写真や動画はすっぱりと諦め、大画面端末で楽しめばいいのです。こうして考えると、Galaxy S5 Activeの後釜としてはいまひとつですが、決して悪くはない、個性的な機種であると思います。惜しむらくは、この機種の二台目となるべきGalaxy Note 5を始めとするSamsung製の最新大画面端末が、現時点では日本市場に投入がアナウンスされていないことなのですが。