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追記あり:ドコモの2016年夏モデル、本人通知なく位置情報を警察に送信

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 朝日新聞の報道によると、NTT docomoの2016年夏モデル以降、警察など捜査機関へのGPSの位置情報送信について、ユーザーへの通知をすること無く行うようになるそうです。auとSoftBankは「検討中」。

 まず最初の対象機種は夏モデルで、Xperia X Performance SO-04H、Galaxy S7 edge SC-02H、arrows SV F-03H、AQUOS ZETA SH-04H、Disney Mobile on docomo DM-02Hの5機種。いずれもOSは全てAndroid。

 携帯キャリアは、これまでもプリインストールアプリを使うなどして、裁判所の令状と位置情報送信時の本人通知を条件として、捜査機関への情報送信を行っています。このうち位置情報送信時の本人通知については、警察の要望を受けた総務省が、個人情報保護のガイドラインから該当条文を削除。このため、ドコモは警察の意向と総務省のお墨付きを受けて、今後はユーザーに知らせることなく位置情報を捜査機関に送信できるということになります。

 なお、セキュリティ専門家の高木浩光氏は、本人に無断でGPS情報を送信するようなアプリをインストールする行為は刑法168条の2「不正指令電磁的記録に関する罪」を犯す可能性があることを指摘しています。

 Appleは、iOSのソフトウェアについて、携帯キャリアによるアプリのプリインストールなどの改修を認めておらず、さらに米国でもFBIを相手に戦い、ユーザーの個人情報保護を重視する姿勢を見せているなど、「プライバシーで選ぶならiPhone」という図式は今後も強く維持されそうです。

追記:本件について、共同通信も朝日新聞と同様の内容を報じ、さらに販売済みの既存端末も通知なく送信できるようアップデートを行うと伝えています。

追記2:本人通知なしで警察に位置情報を送信するアップデート、ドコモ端末に一斉配信中

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