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au、新料金プラン発表。従来プランより値下げ、ただし毎月割は適用できず

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 本日、KDDIは報道関係者向けの発表会を開催し、auブランドに4G LTEスマートフォン向けの新たな料金プランを導入することを発表しました。2017年7月14日から受付が開始されます。プランの体系としては大きく分けて2種類追加され、利用者のスタイルに合った選択肢が拡充されることとなります。以下、プランの詳細を解説します。

auピタットプラン

 毎月の利用データ通信容量に応じて段階的に料金が変動するプランです。従来のプランと異なり、基本料金、インターネット接続料金、データ定額料金を全て含んだ一体型の料金プランとなります。

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 音声通話の利用頻度に応じて、音声通話が定額料金に含まれる「カケホ」、5分以内の通話が定額料金に含まれる「スーパーカケホ」、そして通話定額のない「シンプル」がそれぞれ選択可能です。

 auスマートバリューもプランとデータ利用量に応じて永年500円~1,000円/月の割引適用となります(シンプルかつ月間1GB以下の場合を除く)。さらに、新規契約または機種変更時の当プラン加入で、1年間毎月1,000円の割引が適用される「ビッグニュースキャンペーン」(2017年7月14日~2017年12月31日受付)も実施されます。これらを全て適用すると、月額1,980円からスーパーカケホ・データ1GBが利用できます。大手キャリアでありながら、Y!mobileやUQ mobileと同価格帯で利用できるというのは驚きです。

月額料金

~1GB

~2GB

~3GB

~5GB

5GB超~20GB

カケホ

4,480円

5,480円

6,480円

7,480円

8,480円

スーパーカケホ

3,480円

4,480円

5,480円

6,480円

7,480円

シンプル

2,980円

3,980円

4,980円

5,980円

6,980円

auスマートバリュー

(永年)

-500円

(シンプル除く)

-500円

-1,000円

ビッグニュースキャンペーン

-1000円(最大1年間)

auフラットプラン

 スーパーデジラ同様のヘビーユースを想定した大容量プランも用意されます。ピタットプラン同様基本料金、インターネット接続料金、データ定額料金を全て含んでいます。

 音声通話はカケホ、スーパーカケホ、シンプルから、月間データ容量は20GBと30GBから選択可能です。

 auスマートバリューは一律で永年1,000円/月の割引適用となります。「ビッグニュースキャンペーン」も同様に適用可能です。

月額料金

20GB

30GB

カケホ

7,500円

9,500円

スーパーカケホ

6,500円

8,500円

シンプル

6,000円

8,000円

auスマートバリュー(永年)

-1,000円

ビッグニュースキャンペーン

-1,000円(最大1年間)

注意点

  • ピタットプラン・フラットプラン共に、毎月割は適用できない
  • iPhone新規購入・機種変更に伴うプラン変更では加入できない

 今回の新料金プランでは毎月割が適用できないため、機種購入代金は全額利用者の負担となります。ですから、日本経済新聞の事前報道では「約2割引き」「約1,500円引き」とされていましたが、すでに割賦支払いを終えているユーザーにとっては相当な料金の値下げになる一方で、ハイエンドモデルの購入を検討している・現在利用しているユーザーにとっては値下げ幅は小さくなります。

 また、現段階ではiPhoneを新規購入する際および機種変更で購入する際にはこれらのプランには加入できません(iPhone利用者を含め、現在auを利用しているユーザーはこれにかかわらず新料金プランにプラン変更できますが、ビッグニュースキャンペーンは適用されません)。これについては、現在協議中とのこと。対応が待たれます。

アップグレードプログラムEX

 毎月割が適用されない新料金プラン向けに、端末購入の補助として、新しいアップグレードプログラムが提供されます。料金は月額390円(端末購入から25ヶ月目以降は無料)。端末の割賦回数を48回に設定し、25か月目以降で当該端末をauに返却することで、25か月目以降の分割料金が免除されるという内容です。感覚としては、端末のリースに近いでしょうか。

 適用には条件があり、端末購入から12か月以降に機種変更すること、機種変更後も引き続きアップグレードプログラムEXに加入することなどが必要になります。2年利用した機種に愛着がわいた場合は、特典を利用せずに(端末を返却せずに)機種変更することも可能です。その場合は、すでに支払ったプログラム料金相当額がau WALLETポイントで返却されるので安心です。

携帯電話は端末・回線分離の時代へ

 先んじてdocomoがシンプルプラン・docomo with導入で料金値下げを打ち出していましたが、今回のauの値下げはそれらよりも多くの利用者が値下げ効果を享受できるという点で、業界に大きなインパクトを与えることとなりそうです。特に、ライトユーザーであればMVNOと同水準の料金で利用できるということもあり、MNO対MVNOの構図がより鮮明になっていくことも予想されます。

 一方で、auスマートバリューや、1年限定のキャンペーンまで適用した“最安時”の価格が前面に打ち出されているのは、少々残念に思う点でもあります。

 個人的に注目しているのは、毎月割が適用されないという点です。キャリアが大きな変化を見せている言えるのではないでしょうか。従来の料金体系においては、キャリアが端末購入代金を毎月の利用料から割り引くことで、2年ごとに端末を買い替えても買い替えなくても、月額料金が大きく変わらない状態になっていました。1つの機種を長期間大事に使い続け、割賦を払い終えても、キャリアの端末代金サポートを前提とした、高い通信料金を払い続けなければならなかったのです。いわば、頻繁に買い替える人のために、あまり買い替えない人が、余計な負担を背負わされていたということになります。今回の新料金プランでは、この不公平な構図がようやく是正された感があります。

 今回の発表を受けて、docomo・SoftBankのみならず、有力MVNO各社にも動きがあるかもしれません。引き続き注目していきたいところです。

記事中記載の料金は全て税抜価格です
情報元KDDI
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