中国は、アメリカのGPSに対抗する位置測位システム「北斗衛星導航系統(BeiDou Navigation Satellite System)」を開発しています。
世界の海事機関・捜索救助機関に採用例の出てきている北斗ですが、新華社通信によると、世界中で北斗が採用されるように中華人民共和国交通運輸部が働きかけているとのこと。今後、中国提唱の巨大経済圏「一帯一路」関係国に拡大していくとしています。
北斗はGPSとも互換性があり、どちらのシステムも余分なコストを掛けずに追加利用できるとしています。互換性がある一方で、北斗単独では地球全体をカバーするにはまだ長い道のりがあると述べました。北斗は2012年にアジアで利用開始。全世界で利用できるのは2020年以降になると見られています。
北斗は2015年にはロシアの測位システムGLONASSと相互運用を開始、さらにEUの測位システムガリレオとも調整を進めているとしています。