消費者庁は、中国企業アワ・パーム・カンパニー・リミテッド社に対する措置命令を行いました。
これは同社が展開するソーシャルゲームTHE KING OF FIGHTERS’ 98UM OLが、ゲーム内に設置していたランダム式のアイテム排出機能「ガチャ」の確率が詐称されていたことによるもの。
具体的には2017年12月31日~2018年1月4日の間に置かれていた「クーラ限定ガチャ」において、クーラの出現率が表記上は3%とされていたのに対し、実際の排出確率はわずか0.333%となっていました。
一般消費者を誤認させており、これが景品表示法第5条第2号違反であると認定。この事実をアワ・パーム・カンパニー・リミテッド社の役員・従業員に周知した上で、消費者を誤認させないような表示にしなければならないと命令。周知したことを消費者庁長官に文書で速やかに報告するよう指示しています。
近年、PCゲームのルートボックスを発端に、Appleの規約改定によるソーシャルゲームのガチャへの規制が始まるなど、ガチャへの風当たりには悪くなっています。一方でソーシャルゲームのガチャは大きな収益を生んでおり、無くすのも簡単な話ではありません。今後ともソーシャルゲームのガチャに関する話題には注視していきたいところです。