一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)は、株式会社ドワンゴと共催で、海賊版サイト対策に関する討論会を実施すると発表しました。ドワンゴの運営するニコニコ生放送にて、6月22日金曜日夜19時より放送するとしています。
番組名は「激論 どうなる、海賊版サイト対策のこれから」となっていますが、主にブロッキング問題とその法制化に関する議論が行われるものと見られます。
既にNTTグループがブロッキング実施を公言していますが、今回のブロッキングは日本国憲法第21条および電気通信事業法に違反する疑いが持たれています。
出演者は以下の通り。NTTにブロッキングするよう圧力をかけたことで悪名高いカドカワの川上量生氏も出演します。議事録非公開で問題となっている政府知財本部でもメンバーを務めていました。
出演者: 進行・堀潤(ジャーナリスト、市民ニュースサイト「8bitNews」代表)
石田慶樹(一般社団法人日本ネットワークインフォメンションセンター(JPNIC)常務理事)
川上量生(カドカワ株式会社代表取締役社長)
立石聡明(一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)副会長)
中川譲(一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)幹事)
村瀬拓男(弁護士)
森亮二(弁護士)
個人投資家・作家の山本一郎氏が、Yahoo!ニュースにおいて言及する通り、川上量生氏はブロッキング推進の立役者の人物です。それがブロッキングに関する討論番組に出演、それもニコニコ生放送で、というのだから面白いところです。(昨年までドワンゴの代表取締役会長・ニコニコ運営責任者)
このYahoo!ニュースの記事が公開された後、川上量生氏はこれをデマなどとし、Twitterで反論。その後はブログでブロッキングに関する持論を展開していました。
ところが後の日経クロステックで川上量生氏へのインタビュー記事が掲載。ブロッキングの必要性は3, 4年前から政府会合などで主張し、他の出版社にもブロッキングの必要性を説いて回り、海賊版サイトへのブロッキングをしないNTTを不作為で訴訟することを持ちかけるなど、ブロッキング実施に大きな役割を果たしたことが伺える内容となっています。
今回のニコニコ生放送での番組の大きな見どころが川上量生氏の出演であると言えるでしょう。6月22日金曜日夜19時を楽しみに待ちたいところです。