Huaweiが5月24日、EUの商標意匠管理機関「EUIPO(欧州連合知的財産庁)」に複数の商標を出願。「Huawei Ark OS」「Huawei Ark」「Ark」「Ark OS」が出願されたことがわかりました。Googleの取引停止からわずかな期間の迅速な動きであり、これまで周到に準備をしていたと考えるのが妥当と言えます。
Huaweiは独自OSを開発しており、PCスマホから車までをカバーする次世代統一OSになることがわかっています。Androidアプリをネイティブサポートする見通し。
これまでHuawei独自OSは、開発コードネーム「プロジェクトB」または「プロジェクトZ」で、正式名称は「鴻蒙OS(HongMeng OS)」になると伝えられていました。HongMengの名は中共系メディア環球時報も伝えており、確度は高いものと思われます。鴻蒙は、中国古代伝説上の世界創造前の混沌の時代を指します。
この名前は、中国の神話について知識のある中華圏のユーザーからは歓迎の声が聞かれる一方で、英語圏など海外コミュニティ・メディアではかなり不可解に受け止められ、芳しくない反応が多かったように思います。漢字文化圏なら漢字で理解すればいいかもしれませんが、HongMengという音だけだと尚更奇妙なフレーズに感じるかもしれませんね。
このため、中国国内では「鴻蒙」、中国国外では「Ark OS」といった具合に、名前を切り分けてくる可能性がありそうです。
Huawei独自OSは、早ければ今秋、遅ければ2020年春までに正式リリースされると伝えられています。