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ファーウェイ、国際市場での出荷数激減か。最大6000万台減の見積もり

 Bloombergは、Huaweiは国際市場で出荷数が4000万台~6000万台ほど減少することを想定していると報じました。情報源はHuaweiの販売・マーケティングマネージャーとのこと。

 しかし激減するにしてもスケールが違いますね。Xperiaの出荷台数の10倍ぐらいが失われることになります。

 Huaweiは2018年にAppleを抜いて世界第2位のメーカーになっていました。2018年にHuaweiは2億6千万台を出荷、そのうち半分を国際市場が占めていると言われます。

 2021年までにSamsungとAppleを越えて世界トップのメーカーになるとHuaweiは豪語していましたが、米国からの制裁を受けて、新規端末への部品供給やAndroid OSのGoogle関連サービス搭載が不可能となっており、事業への甚大な打撃が予想されています。

 2019年の中国国外=国際市場の出荷台数のうち、およそ4割~6割が失われる見通しです。

(honor 20)

 欧州市場の一部にて6月21日からHonor 20を販売する予定であるものの、幹部らは予想通りに売れなかった場合、出荷を中止する可能性があるとしました。KirinチップやAndroid OSを搭載しているため、消費者が買い控え、売れ行きに影響が出ているものと思われます。

 Huaweiは今後、既存ArmアーキテクチャのKirinでしばらく耐え凌ぎながら、独自の鴻蒙(HongMeng)OSまたはロシア製OSの採用を試みる見通しです。

 しかし独自OSを採用するということは、アプリケーション開発者側の対応コストも発生しますので、成功する可能性は未知数。むしろ茨の道です。あくまで完全な噂レベルですが、鴻蒙OSをOPPOやVivo、Xiaomiなどの中国メーカーも採用するという情報もあります。中国メーカーのシェアをあわせるとかなり大きなシェアとなりますので、それが実現したら「第三のOS」が成功する可能性もあるかもしれません。

 Counterpoint ResearchのアナリストTom Kang氏は、YouTubeやGmailなどGoogle関連サービスが利用できないことにより、欧州、日本、南米ではHuaweiは深刻な影響を受けると予測します。

 国際市場では危険な状態のHuaweiですが、中国国内市場では元々Google関連サービスを使えないこともあり、今後も一定のシェアを維持できる可能性があります。

 米中貿易戦争により中国人の愛国心火がついており、Huaweiを応援する動きも見られます。2019年第1四半期の中国国内シェアの34%がHuaweiであり、予測的中率に定評のあるTF InternationalのアナリストMing-Chi Kuo氏は、より積極的な販促により45%に引き上げると予測しています。

 Huaweiは今後中国国内市場を重視して、海外市場での喪失分を相殺することを目指していると、Huaweiの情報源はBloombergに語っているとのこと。

 しかし同じ情報源は、一部の幹部はその目標は過大すぎると予測している、とも述べており、厳しい現実も伺えます。

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