制裁によりGMS(Google Mobile Service)がないHuawei端末。しかしカメラ部分には望遠や手ブレ補正など特筆すべき点があり、好事家・マニアとしてはサブのカメラ端末ぐらいなら使えないかと気になるところ。貧弱なAppGalleryには興味がなく単に写真同期さえできればいいというユーザー向けに、自分が写真を同期するよう設定した備忘録を書き記しておきます。
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GMSなしHuawei端末、GMSなしは考えられない筆者
Huaweiは対イラン制裁違反と企業機密窃取の容疑で米国から起訴されており、制裁対象となっているため、GoogleはHuaweiの新規端末にGMSを輸出できず、本機もその例外に漏れません。
GMSを無理やり導入する方法自体はあるものの、Googleは一時期、GMS未認証の中華端末でGMSを使っていたユーザーのGoogleアカウントを凍結した事例も一部報告されています。今回未認証となっている理由は単なるビジネス上の都合ではなく、米国政府の意思であることから、よりリスクが高いと判断。筆者はGoogleアカウントをプライベートから仕事まで幅広く使っており、万が一でも凍結されると死活問題であるため、当面GMSを入れない環境で運用する予定です。
ただ筆者はiOS端末ですらChromeやGoogle Driveを始めとしたGoogle系サービスを導入して運用する、完全にAndroid中心の環境を構築しているため、GMSなしの環境は考えられないというのが正直なところでもあります。
写真共有に難儀
それでも記事を書くために、最低限デジカメサブ端末として使うため、写真の共有が必要です。とりあえず出先で撮った写真をTwitterにアップロードしようかなと思い、Huawei標準ブラウザでTwitterにログイン。ここまでは良かったものの、Huawei標準ブラウザでTwitterに投稿する際に画像や動画がうまく挿入できず、投稿できませんでした。
それなら、先に他のスマホやパソコンに写真や動画を送ろうと思いました。Googleアカウントが使えずとも、単にメーラーでGmailを使うなら問題ないだろうと、ログインしたものの、同期は15分単位で使い勝手は悪いです。ちょっと昔懐かしい気分になりました。なお、容量の大きいファイル送信はGmailの制約で不可。やはり一括でサクサク転送するにはメール経由ではちょっと無理があります。
写真や動画をまとめて他の端末に移すために、microSDカードを挿入しようにも、Huaweiは独自規格のNMカードを採用するため、利用できず。うーん、困る……。
仕方ないのでデスクトップPCとHuawei P40 Proを有線接続しました。繋ぐとP40 Pro側に接続設定が表示されるため、ファイル転送を選びます。するとPC上のファイラーからP40 Proのローカルを覗けます。フォルダー改装からDCIMフォルダ内のファイルをコピー&ペーストすればOK。
クラウドアプリDropboxで解決してみる
ただ、このクラウド全盛の時代にいちいち有線接続してファイラーベースで手動転送の手間がかかるという時点で、スマホならではの手軽さが完全に失われてしまうと感じる人も少なくないはず。
そこでクラウドサービスDropboxアプリを導入してみました。
Dropboxのインストールに失敗
PC経由でDropboxのapkを直接送り込んで実行したものの、インストールに失敗。
特に不思議なことではありません。Play開発者サービスなど、Google関連の各種コンポーネントに依存しているアプリは思いのほか多いため、野良apkを単純にインストールしても、起動できない・起動できても使えないなど問題が出るケースは多いです。
定額動画系サービスはことごとく低画質でのみ再生可能。米国製のDRM(著作権保護の仕組み)絡みでこうした問題が生じているものと推測します。
AmazonアプリストアにあるDropboxを使う
Amazonが自社のGMSなし激安タブレット用に提供している独自ストア「Amazonアプリストア」があります。ここにあるDropboxなら利用可能。
Googleログインはできないものの、メールアドレスログインなら利用可能。
3台しか同期できない、クラウド容量が少ないなど、肝心のDropbox自体の使い勝手が全盛期と比べて著しく低下しているので悩みどころではありますが、とりあえずPCとのシームレスな同期環境だけ確保できれば何とかなると判断。これで妥協することにしました。
サブ端末としてなんとか使えないこともない
Huawei標準ブラウザでWebアプリ版でTwitterをすると一部機能が使えませんでしたが、AmazonアプリストアにはTwitter公式アプリかあるため問題なし。これで無事GMS/HMSなしでも、WordpressとTwitterに写真や動画を投稿する最低限の環境はなんとか作れたかな……という感じ。
ただGMS対応端末で使い慣れている各種画像加工アプリの存在を考えても、心もとないのが正直なところ。とりあえず写真はなんとか同期できるので「マニア・好事家向けのサブ端末」としてなら、使えないこともないかもしれない、と言ったところ。記事を読んでいてわかると思いますが、とてもじゃないですが一般人には勧めないほうが良いでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=dn0ZE1J0ilM&feature=youtu.be