SamsungやLG、BOEなどと取引のある機器メーカー、ヒュミンテック社のデータベースより、未発表端末の有機ELパネルの型番「AMB542SL01」が判明しました。
Samsungの有機ELパネルの型番には簡単な法則があります。例えばGalaxy 10のパネル型番はAMB611WP01。型番の最初のアルファベット3文字に注目すると、どんな端末なのかがわかります。AMSは曲がらないリジッドタイプ、AMBだと湾曲できるフレキシブルタイプ、AMFが折り畳めるフォルダブルタイプです。
余談ですがGalaxy FoldのフォルダブルパネルはAMBでしたが、Galaxy Z Flipより新しくAMF型番が設けられました。
次の3桁の数字がパネルのサイズです。611だと6.11インチだとわかるのですが、小数点第二位にあたる3桁目は公式スペックだとよく四捨五入される事が多いです。
それを踏まえてこのデータシートを確認します。まずAMB542SL01という型番が確認できますが、この場合5.42インチのフレキシブルタイプであることがわかります。大画面パネルが流行る中で小型、しかもコストのかかるフレキシブルタイプという特徴から恐らく先日写真が流出した、iPhone 12のものだと推測できます。
・噂:ハイエンドコンパクト!5.4インチ「iPhone 12」のディスプレイがリーク。
もう一つ気になるのがAMF803XD01という8.03インチ、フォルダブルタイプのパネルです。Samsungではそのような端末は出ていませんが、DSCCのRoss Young氏よりリークされていた未発表のHuawei Mate X2がこれに該当します。
The Mate X2 will have the same panel size as the original Mate X, 8.03”. But it is in-folding rather than out-folding.
— Ross Young (@DSCCRoss) August 9, 2020
Mate X2のパネルはSamsungとBOEの2社供給であるということも、同じくRoss氏よりリークされていましたが、今回型番まで判明したためほぼ確定であると言えます。
Mate X2 is in-folding like the Z Fold 2 and will be sourced from Samsung and BOE. No UTG, CPI instead. But perhaps you already knew all that…:)
— Ross Young (@DSCCRoss) August 7, 2020
他にも複数フレキシブルディスプレイが確認でき、未発表端末もありそうですが特徴がないため特定は難しいです。もっとも、有機ELディスプレイの採用が増えたとはいえ、よりコストの掛かるフレキシブルタイプはほとんど高価格帯でしか採用されていないため、今後発表されるハイエンド端末に搭載されるパネルかと思います。