ありえない……何だこれは!?
xda-developersは、Sony Ericssonが開発していた未発表のAndroidスマートフォンの画像を独占的に公開しました。実際には市場に出ていない試作機のようです。Android OSとスライドキーボードを確認できます。
最も驚くべきはその底部。なんとVAIOロゴが刻印されています。
2015年、分社化したVAIO株式会社は日本通信にそそのかされて、台湾クアンタ製の粗悪な格安スマホを出すという失態を犯し、後にアルミ筐体による上質な真のVAIO Phoneを出して名誉挽回といった展開がありましたが、それらとは全く違う筐体です。ソニエリロゴとVAIOロゴが同居している不思議な機体……。こんなの欲しすぎますね。
さすがに今になって作られた創作・フェイクなんじゃないかと思うところですが、本機は2010年にEngadgetが伝えていた謎のデバイスの写真と一致しています。画面サイズは5.5インチとのこと。OSはAndroid 2.1 Eclairで、当時の記事にはCES2011での発表の可能性が示唆されていました。しかし、その後の続報はありませんでした。
チルト式のスライドキーボードを持ちます。左下にはバック/ホーム/メニューといった当時のAndroidの操作ボタンが備えられており、なかなか便利そうに見えます
当時のAndroid搭載のこういうデバイスといえばNECのLifeTouch NOTEやSHARPのIS01/LYNXなんかもありましたし、そもそもXperia自体初代X1はアークスライドQWERTYなので、こんなQWERTYデバイスが開発されていたとしてもおかしくはありません。
今でこそSony Ericssonは完全にSonyと一体となったものの、VAIOは独立しています。現在両社ともに素晴らしい質実剛健、クールな製品を出しているものの、遊び心は少し物足りない感じ。経営が安定しハードウェアスペックも向上した今こそ、またこういう変態デバイスを出してもらいたいものですね。