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追記あり:大規模ステマ疑惑の「Gravity」、提供会社の代表取締役がバイドゥと一致。

 Twitter上で大規模なステルスマーケティングを行っている疑いのあるSNSアプリ「Gravity」について、提供元とされている実態不明の企業「HiClub株式会社」の役員が、筆者の入手した資料から明らかになりました。

 中国検索大手「Baidu(百度)」の日本法人「バイドゥ株式会社」代表取締役社長の張成煥(Charles Zhang)氏が、HiClub株式会社の代表取締役社長へと就いていたことが判明しました。

(2009年から商号Baid”o”株式会社、2015年からHiClub株式会社。HiClub株式会社とバイドゥ株式会社の登記簿謄本履歴事項全部証明書)

 バイドゥが絡んでいることはGravityアプリの解析と会社所在地から突き止めていたものの、引き続きの調査でより確実なものとなりました。

(NSx.BAIDU.COM)

(通信パケットキャプチャー)

(HiClub所在地にオフィスは確認できず、代わりにバイドゥとその100%子会社popIn)

 また、HiClub役員には、バイドゥに経営統合しバイドゥと同施設同階にオフィスを構えるバイドゥ子会社「popIn株式会社」の取締役副社長である髙橋大介氏も。

 バイドゥ広報および「Gravity開発元」にコメントを求めており、説明が待たれます。

2021年4月10日1時38分追記:HiClub株式会社代理人弁護士から登記の代表取締役社長住所のマスキング範囲について「お願い」の連絡を受けました。そもそも住所含め全ての登記事項は公にすることが目的であり、会社の情報、信用性について報せることは商業登記法の目的に合致しています。しかしながら昨今プライバシー意識の高まりを受けて法改正等の動きもあることから、依頼を受理しました。一連の記事を認知していただいたHiClub株式会社におかれましては、市民社会で自主規制徹底が当然とされ、法改正による規制強化を求める声のある「ステルスマーケティング」に関する疑惑について早急に説明し、再発防止策を公表すべきではないでしょうか。

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