次期iPhoneのハイエンドモデルは、リフレッシュレート最大120Hz駆動に対応したLTPOディスプレイを搭載するとDigiTimesが報じました。MacRumorsが伝えています。
iPhoneは11シリーズの発売以降、Proと無印の2シリーズ展開ですが、高駆動ディスプレイを搭載するのはハイエンドモデルであるProシリーズのみになりそうです。ちなみにAppleはiPad Proにおける120Hz駆動をProMotionと謳っています。
ディスプレイの供給源であるSamsung DisplayとLG Displayは、6月までにiPhone向けの生産ラインの一部を従来のLTPSディスプレイからLTPOディスプレイへ転換予定とのこと。
LTPOディスプレイはリフレッシュレートを適宜可変して駆動することで、LTPSディスプレイと比べて省電力を実現可能で、Galaxy S21シリーズなどのハイエンド機には既に採用されています。スクロール時の滑らかさが要求される普段の利用時は120Hz、24fpsの映画を再生する時は24Hzなどといった切り分けが想定されます。
サプライヤーはSamsungとLGの2社だけでなく、中国のBOEも参入するべく準備を進めているとのこと。同社は既にiPhone12シリーズのディスプレイも製造しているとされており、実績は他の2社と比べ少ないものの供給体制が3社となることで安定供給が期待出来ます。
高リフレッシュレートに対応することで、バッテリー消費の増加が懸念されますが、iPhone 13 Proシリーズの消費電力は15~20%程度削減されるとし、これは新たに採用されるA15チップの省電力性が貢献しているとMacRumorsは予想しています。
アナリストであるMing-Chi Kuo氏も、次期iPhoneは高リフレッシュレートに対応すると考えており、上記の情報と一致しています。常時表示ディスプレイに対応するとの情報もありますが、LTPOディスプレイ採用であるとすれば整合性があります。皆さん御存知の通り、Apple Watch Series 5の画面常時表示もLTPOによって実現されています。
昨年は初の5G対応で話題になったiPhoneですが、今年はディスプレイ関連で大きなアップデートを期待したいところです。