歴史に名を残す伝説機種になるか?
デジタルカメラ用1インチセンサーを積んだ、驚異のスマホ「AQUOS R6」が2021年6月25日に発売しました。
とてつもないポテンシャルを秘めていることがわかったのでご紹介します。
マニュアル撮影で驚異の描画
オートHDR、マニュアル、望遠 #AQUOSR6 pic.twitter.com/g9A4gjsSJo
— 📱すまほん!!📶5G (@sm_hn) June 25, 2021
オートで撮影すると、普通のスマホカメラとの違いはそれほど大きくないように感じられることもしばしばで、逆光、HDRの詰めがまだ甘い印象。あとAFが遅いところはあります。
オートは何とも微妙な感じ、特にHDRかな。とりあえずマニュアルで遊ぼう pic.twitter.com/PTnF0bv5Em
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地下のラーメン屋。オートでフリッカーが出た!寄れない!焦るなマニュアルだ、シャッタースピード変更、調整して色味もわずかに加えて、ちょっと離れてピント合わせてズーム。これでパーペキ。……ややマニアック。せめて焦点距離の点はチュートリアルにでも書いといた方が良さそう pic.twitter.com/IFmeeQzG2J
— 📱すまほん!!📶5G (@sm_hn) June 25, 2021
本機は1インチセンサーを搭載していることもあり、マニュアル撮影で良い画を撮ろうと目ざといユーザーが買い求めています。実際、真価を引き出すにはマニュアルです。
発売初日にまだAQUOS R6のクセを把握しきれていない状況ではありますが、とりあえずここまで撮れます。以下作例。
チートレベルの夜景撮影
デジカメの1型センサーと、スマホらしい画質処理・複数枚合成処理のあわせ技。とてつもない夜景撮影能力を持ちます。
日中屋外ではマニュアルで追い込んだほうが圧倒的に良いと感じますが、夜景はオートでの夜景判定も非常に優れています。完全に今風でキレイ。SNSでも1000RT、3000いいね以上でバズって大きな反響がありました。上の銀座と下の東京駅周辺は、いずれもマニュアルモードを使っておらず、オートの手持ち夜景判定。おそるべし。
アクオスの夜景が良すぎて不安になってきた。これ本当にシャープが作ってる?実はファーウェイOEMだったりしない? #AQUOSR6 pic.twitter.com/jx39rq07eV
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以下、いずれもオート。
主要機種との比較。もはや他社ハイエンドに堂々と肩を並べていながら、他社と比べてAQUOS R6の手持ち夜景判定の露光時間は少なく済んでいるのは、さすが光を多く取り込める1型センサー。圧巻です。
これはデジカメだ。RAWがヤバすぎ、スマホ史上最高峰
本当にすごいと思ったのがRAWです。センサーが受け取った光の情報をたっぷり保存したDNG形式のRAWファイルは、現時点のファームでマニュアルモードにて保存可能。これを現像したものが以下。(せっかくなのでクリック/タップでFlickrに飛びますから、写真好きな人は見てみて下さい)
解像感もデジカメ級。空気感もいい。銀座三越ライオンの前足のボケはこの機種ならでは。ダイナミックレンジは広く、ガラスに映ったものはしっかり映ったものとして描画されている。歪みは意外に少ない。望遠も単焦点 デジタルクロップで実現する上では35mm判換算で超広角19mmというのは良いチョイスだったのかもしれません。スマホには巨大すぎる1型カメラセンサーは伊達ではありません。無理な現像にも耐えます。
歴史に残るハードウェア。まだ追いついていない部分のあるソフトウェア
カメラ用の1型センサーをそのまま持ってきてこの厚みに収めて防水防塵も達成。非防水で沈胴式1型センサー搭載AndroidカメラLUMIX CM1の偉業を超える、とんでもないスマホが登場したことに震えています。正直この複雑なレンズ構造だともっと酷いのではないかと思っていました。
もともとSHARPはケータイにカメラを初めて搭載した先駆的なメーカーでしたが、最近のAQUOSスマホのカメラは別に良くなく、ハイエンドでは最底辺の部類でした。
しかし、Nokia PureView Lumia 1020やHUAWEI P20 Proのような、歴史に残るものを再び作り上げたのではないか、と思ってしまいます。
AQUOS R5Gは携帯四社投入で、AQUOS R6は大手二社ですが、もはや今回これを取り扱わなかった通信事業者のセンスは大丈夫か?と疑うほど。
一方でJPGは微妙。素晴らしいRAWを残せているのを見る限りは、スマホの厚さに押し込むためLeicaと共同開発した複雑な変態レンズは、デジカメ用1型センサーとかなり上手く整合、ハードウェア面では間違いなく素晴らしい仕事をしています。だからこそ一般的なスマホとの差がそれほどわからない画が一定数あったり、イマイチなものがあるのは、画質処理の改善余地があるということ。これは本当にもったいない。
現代のスマホは、カメラセンサーで光学的に不利でも、搭載する各種センサーや高度なチップをフル活用することで、とてつもない画を撮れます。やはり優れたハードだけではなくソフトウェアは大切なのです。
救いなのは、幸いにもSHARPはこれをよくわかっているということ。AQUOS R6発表会では演算による知力勝負のスマホ、ハードウェアによる体力の専用機カメラ、この融合による新次元を掲げており、実際に製品版実機においても、その理想を体現する素晴らしい画が、夜景ではオートでも簡単に実現できるからです。
はっきり言ってこの機種のSIMフリー版が家電量販店のカメラ売り場で売っていないのが不思議なほど、とてつもないポテンシャルを持つ機種です。しかしスマートフォンである以上、オートも賢くて然るべき。カメラに詳しくない人にも夜景以外でも驚きを与えて欲しい。
本機の兄弟機にあたるLeicaのLeitz Phone 1は報道関係者向け展示ではカメラソフトは起動不可でした。発売は7月。Leicaの要求する水準のソフトは7月以降を待つ必要があるということでもあります。AQUOS R6のカメラソフト関連のアップデートを待ちたいところです。
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(編集協力: らいち、そっぷる)