iPhoneにWi-Fiの機能が無効化、解除は特殊な手順を踏まなければならないといった非常に重大なバグが発見されました。
このバグを発見したCarl Schouによると、iOS端末にて「%︎︎︎︎︎︎secretclub︎︎%power」という文字列を含んだアクセスポイントによってWi-Fi関連機能が全く使用できなくなるようです。
Oh, the secretclub power didn’t work, but the pssn one certainly did. pic.twitter.com/O3Eupv6fZ0
— Brian L (@lofgreb) July 5, 2021
あまりにも危険なバグで検証するユーザーがほとんど存在しない上、情報が混在しているため、ある意味悪魔の証明となっていますが、同氏に寄せられた情報などによると現状解明されている解除方法は下記程度であり、初期化以外は技能や道具が必要といった状況です。
- MacからiCloud キーチェーンを用いて当該するデータを削除し、iPhoneに自動的に同期させる
- iPhoneのバックアップを編集、plist(プロパティリスト)からデータを削除する
- iPhoneを完全に初期化する
先月にも同氏は「%︎︎p%s%s%︎︎s%s%n」が似たようなバグを引き起こすことを発表していましたが、今回はほぼ初期化が必要となる点でより重大です。
悪意のある人間がテザリングを用いれば容易に周囲のiPhoneユーザーに攻撃することも考えられるため、システムアップデートが配信されるまで外出時は怪しいWi-Fiに繋がずモバイルデータ通信で運用するのが良さそうです。
現在Appleはこのバグについて声明を出していませんが、バグを発見したCarl Schou氏が6月中旬に不具合を報告済み。対策の施されたアップデートを待ちたいところです。