Nreal(エンリアル)日本は8月24日、都内にて発表会を開催、iOS端末等でNreal製品を利用できるアダプター「Nreal アダプター」をお披露目するとともに、事業戦略について説明しました。前日夜の中国での発表会に合わせた形となります。
これまでデジタルの世界は平面だったが、今後3D立体空間に。そのための次世代コンピュープラットフォームがARなのだと語ります。
スクリーンの大きさはPCモニター、プロジェクター、映画館といったように大きなものを求める一方で、持ち運べるようスマートフォンのように小型化も追究。この相反する両者を解決するのがARです。
AR製品を開発する際、Nrealが心掛けている3点が「デザイン」「Optical Engine」「安全性」とのこと。
人類がどのぐらいでARを使えるかを考えてデザイン。外につけていて恥ずかしくないファッショナブルなデザインを目指しているとのこと。
NrealがOptical Engineと呼称する光学、表示デバイス。最新のNreal Airは視野角46度、FHD解像度、画素密度49PPDのSony Micro OLEDを搭載。4m先に130インチスクリーンを投影可能。
高い品質を確保するためロボットによる生産工場を作っているとしています。
また、ドイツのTUV Rheinland 認証要件を満たしており、人間の目の健康にさほど支障がないと安全性が証明されているとのこと。
日本国内ではNTTドコモ、KDDI、SoftBankで取り扱いがあるほか、家電量販店でも販売。Nreal Airの販売台数は非開示ではあるものの想定目標以上に売れているようです。
XR端末市場は現時点でNrealは個人向け市場のシェア8割を獲得し、世界首位。市場自体は右肩上がりで成長、2022年から再来年に爆発的成長の見通し。
日本を重視する姿勢を見せているNreal。その理由として、日本はアメリカに次いで開発者が多く、クリエイティブなアイデアを持つ開発者が多い上に消費者の関心も高いのだといいます。
無線化や独立型になるのは何年後なのか?無線化を目指してはいるものの、そうした場合には電池や発熱、大型化、価格高騰などの問題から一般人が手を出せるものではなくなってしまう懸念があるとしつつ、思ったよりも早く出る可能性があることを示唆しました。
今後は個人向けだけではなく開発者や自治体、公共施設にもアプローチしてARの認識の壁を超えていきたいとしています。個人向けと法人向けで端末を分ける方針はなく、B2Bでもかけやすいのが好まれるためB2Cとコンセプトが近いと前置きしつつ、企業向けはAR機能をフルで使えるNreal Lightの選択肢があるといいます。B2Bの大規模納入例は国内外で既にあるとのこと。
AR時代はいつ来るのかはわからないが、今は「次世代のもの」ではなく「いつ来るのか」という形で注目されてるように変化。AR時代は人々が思うよりもっと早く来るだろう、Nrealはデジタル革命の道の上に小さな足跡を残していきたいとJoshua Yeo氏は締め括りました。