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「AYANEO AIR PRO アドバンス」レビュー。積みゲー消化捗る、欲しかったのはまさにコレかも?

 これぞ待ち望んだ携帯ゲーミングUMPCだ!

 発売したばかりの最新モデル「AYANEO AIR」シリーズ上位モデル「AYANEO AIR Pro アドバンス」を株式会社ハイビームより貸与していただいたのでレビューします。

 見た目はスイッチ、中身はRyzen搭載でOSにWindows 11を採用したゲーミングUMPC、というのが本機の魅力。Nintendo Switchによく似た外観をしています。

 画面は有機ELで発色も良好、NTSC 109%の色域でコントラストも高く非常に綺麗なのは大きな優位性です。さらに左右スティックや十字キー、XYAB、トリガーキーを備え操作系も良好。電源ボタンは指紋認証兼用。

 ゲームの合間に攻略情報を調べる程度はお手の物。ブラウジングも快適。

 AYANEO AIR および AYANEO AIR STANDARDは、電池容量7350mAhとなっています。これに対し、Proは電池容量を10050mAhに強化。さらにCPUをRyzen 7 5825Uに強化したのが今回レビューの「Pro アドバンス」です。

 AYANEO AIRシリーズはTDP15Wまで対応、Pro アドバンスのみTDP18Wまで引き上げることが可能。ファンの回転数も制御が可能。ファンの音はけっこうしますが、屋外では周囲の音に紛れて特に気になりません。

 気をつけたいのが背面給気口、上部排気口の位置。うっかり足の上に置いたり手で塞いだりしてしまうとかなり発熱しますので注意したいところ。

 ベンチマークテストでその差は一目瞭然ですね。特にProアドバンスはVAIO Zに迫るような高性能ぶりを発揮。少しでもフレームレートを稼ぐなら最上位モデルを狙いたいところ。

  PRO ADVANCE STANDARD
3DMarkTime Spy 1181 952
3DMark Wildlife 6142 4829
PCMark10 5007 4757
ドラゴンクエストXベンチマーク
最高品質フルスクリーンFHD
8259 5876
ドラゴンクエストXベンチマーク
標準品質フルスクリーンHD
13970 9300

 重量50g差で得られるメリットが大きいです。もし対人ゲームなどシビアなゲームをプレイするなら、負けてから後悔するより上位モデルを選んでおくべきでしょう。

Standardは398g、Pro アドバンスは440g

厚みにも思ったほどには大きな差はないので、いっそ上位モデルを選んでしまうのはアリ。個人的には「Nintendo Switchと重量が変わらず脳がバグる」感覚から非Proがお気に入り

持ち運びはケースがおすすめ

スティックへの圧を防げる

 スピーカーはステレオ。最新ハイエンドスマホと比べるとこもったような印象で鳴らしわけ、解像感は少し物足りない感じ。ただUMPCカテゴリで小さいサイズにしては良好。GPD Pocket3のような箱鳴り、刺さる感じ、安っぽさのある音と比べればまだ良いです。ただ最大音量はGPD Pocket3やビジネスノートPCの方が圧倒的に大きいです。もっと大きな携帯ゲーミングPCならプレイする人を取り囲んでワイワイ騒ぐシチュエーションもあるのでしょうが、本機は個人が携帯して楽しむことに特化しているので、最大音量の小ささは大きな問題とならないでしょう。

 今話題のAPEX LEGENDSなど重たい3Dゲームも画質や解像度を落とせば十分に動作します。ただ個人的にはマウス派で、やるからには勝ちを狙いたいので、パッドでAimは辛いです。ちなみに画面サイズが大きくないので解像度をHDに下げてもそれほどは気になりません。

 Cyberpunk 2077は戦闘以外のシーンではパッドが快適。車を自分で運転するシーンでは操作しやすい。街並みを眺めながら歩くにも楽しい。レースゲームやTPSではパッドに優位性があるでしょう。筆者は未プレイですがモンハンやエルデンリングも相性が良いと思います。

シミュレーションゲームとは相性は良くないと感じる。マウスカーソルやキー入力が求められる場合は尚更。ハイビーム実店舗にて希望のタイトルが動作するか確認してから購入することをおすすめ

 一番良かったのが猫のゲームことStray。本タイトルはゲームパッドを前提にしたゲームなので本機と相性抜群。

 さらにこのゲーム、プレイ開始時に明度を制作者の意図通りの表現となるように設定させられます。暗部はしっかりと暗部として表現させられ雰囲気を味わえるようになっていますので、抜群に綺麗な有機ELディスプレイを搭載した本機とはぴったりなのですよね。本機を購入したら、是非プレイしてもらいたいタイトルの最筆頭です。

 スクリーンショット自体は任意の物理キーに割当てていつでも撮影可能。撮影した画像は、AYASPACEのスクリーンショットブックにて確認可能。

RT/LT/RB/LBだけではなく、実は赤線の部分がカスタムショルダーキーことRC/LCキーとなっており機能割当が可能。筆者はソフトウェアキーボード呼び出しとスクリーンショット撮影に割当

 この機種を使っていて不満なのが制御ソフトのAYASPACE関連。たまにキーを受け付けなくなる、Steamアカウント同期からログインする時に入力欄が小さすぎて苦痛でログインもなかなかうまくいかない、SteamのIDを2つ切り替えて使っていると片方のアカウントのゲームしか一覧に出て来ない、スクリーンショットブックが画像一覧の読み込みが遅くて使いにくい、スクリーンショットブックから画像共有を行うと進まずに固まるなど、何かと不安定で作りが甘いと思います。アップデートでの改善に期待します。

 なおスクリーンショット自体は以下のディレクトリに保存されているため、普通にクラウドで同期しておくと便利だと思います。

  • %USERPROFILE%\AppData\Roaming\AYASpace\screenshots

 画面の小ささゆえに、パソコンらしい細かな操作を強いられる場面では突っかかることがしばしばあります。ソフトウェアキーボードも簡単な調べ物には問題ないですが、長文入力や長いパスワードの入力には難儀するでしょう。外で必要になるとストレスだと思います。基本的な環境構築などは、自宅で適宜Bluetoothでキーボードやマウスを繋いで済ませておき、外ではゲームをするだけ、という状況にするのが良いと思います。

 電池はプレイするタイトルによって大きく左右されるので参考程度ですが、連続1.5時間ほどはプレイできます。TGS(東京ゲームショウ)まで往復した時、電車でゲームをプレイして過ごしていましたが、家につくまで持ったので個人的には満足しました。連続駆動時間は大体公称通りだと感じます。65W急速充電にも対応します。

底面。microSDカードスロット、3.5mmイヤホンジャック、USB Type-C

 ニンテンドースイッチ程度のサイズ感で、プラスアルファの重量なのにハイスペック。こんなガジェットを待っていた。

 何に使うのかわからない小さいガジェットなのだけど、しっかり高性能でゲームが遊べる。特に生産性用途に用いるマシンではないので、色々ピーキーな部分にも眼を瞑れるのではないでしょうか。スティック等各種操作系のフィーリングも良好でゲームはプレイしやすいです。めちゃくちゃ楽しい。

 Steamの積みゲーを出先で消化したい、しかし昨今の大きな携帯ゲーミングPCなんていらないという人に是非検討してみて欲しい一台となっています。

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