ソニーは嗅覚を測定する「嗅覚提示装置(NOS-DX1000)」を発表しました。23年春に発売予定。
視力測定のように嗅覚を測定することでパーキンソン病など発症前から嗅覚低下する神経症の早期発見、予防や治療に繋げられるといい、健康保険の適用も目指します。
従来の嗅覚測定は時間や手間、ニオイ漏れのため専用設備と場所が必要、さらに結果を手入力しなければならないといった課題がありました。これをDX。かんたんに測定できるほか、操作はアプリをタッチするだけ。デジタル化で閲覧や分析も容易に。
あくまで匂いを出す機器で、装置自体には嗅覚センサーは搭載していません。かつてのアロマスティックの技術を流路構造に活用しているほか、独自開発ワイヤ式リニアアクチュエータバルブアレイ採用の匂い制御技術「TENSOR VALVE」搭載。
ソニーが嗅覚提示装置。病気の早期発見に役立てていきたいとのこと。23年春発売。(もちろんこれは個人向けではないので「数百万円」) pic.twitter.com/HnqAWPNcGV
— すまほん!!📶5G📱 (@sm_hn) October 5, 2022
嗅覚測定ではフルーツの香りから臭いニオイまで再現、その濃度まで指定可能。ニオイ漏れ抑制技術により、その匂いをすぐに遮断し、次の種類の匂い測定への移れます。
今後臨床で科学的妥当性について検証、健康診断の場で使ってもらうことや保険適用を目指します。
エンタテイメント・テクノロジー&サービスの嗅覚事業。今回は健康分野での活躍を目指す機器となりましたが、クリエイターがユーザーに届ける手段として嗅覚テクノロジーの可能性も考えており、今後エンタテイメント分野、実地やVR空間での活用も検討しているとしています。
たとえばバーチャルでもお腹は減るように匂いができることの可能性を信じているといいます。メタバース領域でソニーの嗅覚ガジェットが登場する未来も考えられ、ワクワクするところです。