Spotifyは、3月に発表した「ユーザー選択型決済」(User Choice Billing、UCB)を日本を含む一部地域のAndroidデバイスで試験的に導入し始めたと発表しました。
この「ユーザー選択型決済」とは、アプリ内課金時にサードパーティー製の課金サービスを選択できるというシステムです。
そのままGoogle Play決済を利用してしまえば、アプリデベロッパーは売上手数料を最大30%支払わなければなりませんが、サードパーティー製のアプリを使えば通常より4%引き、つまり最大26%で済みます。
これまでSpotifyはプレミアムプランに登録する場合、iOSはSpotify公式サイト、Androidは決済ページからでないと支払いができないようになっていました。しかし今回の「ユーザー選択型決済」により、アプリ内で全て完結可能になります。
「ユーザー選択型決済」は度々問題になっており、人気ゲーム「フォートナイト」がアプリストアサードパーティー製の決済システムを導入したため、削除されたという問題も起きていました。
現在、このテストの対象地域はオーストラリア、インド、インドネシア、日本、欧州経済地域のみですが、Googleは今後、アメリカ、ブラジル、南アフリカ等の計35か国に拡大させるとし、マッチングアプリの「Bumble」も参加したということです。