「ポケモンGO」や「イングレス」なんかでお馴染みのナイアンティック社が、ARグラスのリファレンスデザインを公開しました。
デバイスは、以前からナイアンティックがXR関連で協業するQualcommとの共同デザイン。同社は大手の半導体メーカーで、SoCの「Snapdragon」シリーズで有名な企業です。
発表されたデザインは、マイクロソフトのMRデバイス「HoloLens」やMeta社のQuest Proも逃げ出すレベルの薄さ。(スマートフォンとは異なり)目線を下げずに屋外AR体験を可能にすることをイメージしたそうですよ。
デモ動画も公開中で、リファレンスデザインのモックアップのほか、プロトタイプらしきデバイスで、ARコンテンツや道案内などを体験する様子を見れます。
プロトタイプのARデバイスは、結構ゴテゴテした見た目な印象。リファレンスデザインは、あくまでもコンセプトなんでしょうね。
現在、本格的なARデバイスを展開する企業は意外と少なく、MRまで視野を広げてもMagic Reapシリーズや話題のMeta Quest Proなど、機種は限られます。
アップルが開発中という噂もあるのですが、正式な発表は皆無。もしナイアンティックが実際にARグラスを発売したら、結構シェアを獲得できるかもしれないですね。
なお、今回の発表では、Qualcommとの提携強化も告知。 同社のXR開発プラットフォーム「Snapdragon Spaces(2023年開始予定)」と連携し、ナイアンティックのARコンテンツ向けのシステム「Lightship VPS」の機能追加がより簡単になると予告しています。
「Lightship VPS」は、ビジュアル・ポジショニング・システムの一種。カメラ映像とナイアンティック側の3Dマップでユーザーの場所を測量し、ARコンテンツの正確な展開などに使用します。
ナイアンティックによると、同システムを利用して、できるだけ多くのハードウェア上で位置情報をベースとしたAR体験を提供するのが目標とのことです。