HTCは、来年1月にラスベガスで行われる「CES 2023」にて、スタンドアロン型のAR/VRヘッドセットを発表する予定であるようです。
The VergeがHTC幹部のYe氏にインタビューを行ったところ、このデバイスはMeta Questシリーズと競合するモデルになるようですが、詳しいスペックや外観は不明。
Go small or go home. pic.twitter.com/PUqqKn4V5E
— HTC VIVE (@htcvive) October 6, 2022
同サイトが投稿した画像を確認すると、このヘッドセットは比較的小さなフォルムで、前方と側面にカメラを備えていることが分かります。
Ye氏はゲームやエンターテインメント、エクササイズといった一般的な利用だけでなく、生産性向上やエンタープライズツールなどの使途にも使えるとしているほか、6DoFの自由度を持ち、バッテリー持ちは2時間程度と、Meta Quest 2と同等の駆動時間になることも述べています。
加えて、外部の状況をリアルに確認できるカラーパススルーに対応。Meta Quest Proでは搭載が行われなかった深度センサーも備えているようで、より精度の高いマッピングが可能に。Meta Quest Proでは解像度の問題で着用中に文書を読むことはできませんでしたが、HTCのヘッドセットでは利用できるとのこと。
なお、重量については詳しく触れられていないものの、バッテリーを搭載しないかわりに189gという圧倒的な軽さを実現した「Vive Flow」よりは重く、Meta Questシリーズに競合するVive Focus 3の780g程度よりは軽くなると見られています。
Ye氏は、399ドルでスタンドアロンVRヘッドセット市場を掌握するMeta Quest 2より高価になることを示唆していますが、「アプローチしたいのはプライバシーを犠牲にしていることではない」と、ユーザー情報を収集しまくるMetaに対して挑発的な姿勢を見せています。