一体型VRデバイス「Pico 4」などで知られる中国のPico社が、レイオフ(一時解雇)を行うことが判明しました。海外メディアのMIXED Reality Newsやロイターなどが報じています。
レイオフとは、業績悪化などが悪化した際、企業が従業員に対して実施する一時的な解雇のこと。業績が改善した際に、再雇用を行うことが前提なのが特徴です。
記事時執筆時点では、Pico社がどれぐらい“首切り”をするつもりなのかは不明ですが、ロイターは200人以上が影響を受けると伝えています。
Pico社自体は「少数の同僚と別れることになる」と伝えたそうですが、出社後にこんな通知が届いたら、ゾッとしますよね……。
今回のPico社のレイオフの背景ですが、大きな要因と思われるのは「Pico 4」の不振(の可能性)です。
パンケーキレンズ採用による小型化を実現しつつ、低価格(税込4万7470円から)を実現した同デバイスですが、あまり売れ行きが芳しくないようです。2022年末には、社内目標販売台数を達成できなかったという噂が流れたんですよね。
色々先行き不透明な雰囲気ですが、ただでさえMetaがほぼ独占している一体型VRデバイス領域。健全な競争のためにも、Pico社には踏ん張ってもらいたいところです。これ以上、デバイスを値上げされたら大変ですし。