フィンランドのXR企業Varjoは、新型のXRデバイス「Varjo XR-4」を発表しました。
価格は3990ユーロ(約63万円)で、「SteamVR」トラッキング対応のオプションなども登場予定。現時点では、発売時期などは不明です。
Varjoは先日、「4」という数字を前面に出したイベント開催を予告。そこで同デバイスを正式にお披露目したワケです。
「Varjo XR-4」のディスプレイ解像度は3840×3744(片目)。FOVは水平120度、垂直105度で、リフレッシュレートは90Hz。
トラッキングはインサイドアウト方式で、使用にベースステーションなどの追加機器は不要とのこと。
操作にはハンドコントローラーを使用するらしいです。最近話題の「Apple Vision Pro」はすべての操作にハンドトラッキングに使いますが、Varjoのアプローチは対照的ですね。
ちなみに、本体前面には2000万ピクセルの超低遅延カメラを搭載。このカメラを使ってMR機能を提供するそうです。
Varjoは、法人向けのハイエンドVR/MRヘッドセットを手掛ける企業。現行の「Varjo XR-3 Focal Edition」は、アメリカ陸軍が導入したことで有名です。
ちなみに「Varjo XR-3 Focal Edition」は、OLED2枚(1920×1920)とLCD2枚(2880×2720)という構造で「人の眼レベル」の解像度を実現。視野角は115度で、リフレッシュレートは90Hzという仕様でした。
「Varjo XR-4」は、前モデルと比較するとリフレッシュレートは据え置きな一方、視野角やディスプレイ解像度は上昇した形です。
Varjoから新ヘッドセットが登場するのは約3年ぶり。正直、一般向けのデバイスとは言い難い感じですが、どんな展開を行うのか、続報を注視したいところです。