Xiaomiより「Xiaomi Watch S3」を一定期間貸与していただいたのでレビューします。
本機はIoT機器向けのXiaomi HyperOSをシャオミとして初めて搭載したスマートウォッチとなります。
従来の腕時計を身に着ける感覚で使いたい人を想定顧客として開発したといいます。ディスプレイは腕時計らしい円形。
さらに面白いのが、バンドだけではなくベゼル部分も交換可能という点です。
本体の色展開はシルバーとブラックの2色なのですが、別売りのストラップ&ベゼルは「オーシャンブルー」「クロームイエロー」 「デュアルトーンセラミック」「レインボー」 の選択肢が存在します。
今回貸与してもらったのは、本体がブラック。付属バンドはオーソドックスなラバー状の「フッ素ゴムストラップ」です。
そしてストラップ&ベゼルはデュアルトーンセラミックです。付け替えは簡単です。
ベゼルも交換可能。
ベゼルを回転させると着脱できます。はめたベゼルによって、すぐにそれに合うウォッチフェイスが提案されてくるのも面白いです。
黒と緑のグラデーションが面白いです。
デザインは非常にかっこいいです。緑のレザーバンド、良いですね。
iOSまたはAndroid OSのスマートフォンと接続して利用します。Mi Fitnessアプリを入れることでXiaomi Watch S3を管理できます。
ウォッチフェイスはプリセットのもののほか、オンラインから様々なものを選んでくることも可能。
画面は1.43型有機ELディスプレイを採用。60Hzで滑らか。発色も問題なく、ウォッチフェイスが黒基調の際に自然に演出してくれるのは自発光素子の有機ELならでは。バックライトのある液晶ではこうはなりません。屋外での画面輝度もテスト中それほど不満なく使えました。
操作は上からフリックで通知を出し、下からフリックで各種トグルスイッチ呼び出し、左右フリックでウィジェット呼び出し。画面が大きくて操作しやすく、簡単ですぐに覚えられると思います。
ウィジェットでは健康管理などが呼び出せます。
個人的には音楽の再生停止次曲送りを多用します。
表示ウィジェットは細かくカスタマイズ可能です。
側面物理ボタンの下を押すとワークアウト、上を1回押すとホーム画面ウォッチフェイス、2回押すとアプリ一覧、長押しで音声アシスタントです。音声アシスタントはAlexaが使用可能。
ちょっとしたアラームやタイマーもウィジェット等からすぐ呼び出せますし、スマホの通知も確認できます。スマホを見る時間を減らせると思います。通知等のバイブレーションは短く優しく振動する感じで大きな不快感はありません。
電池持ちは、公称で「標準使用モード最大15日間、AOD(常時点灯)使用5日間」とされています。筆者はAODではなく「持ち上げたら画面をつける」設定で運用、1日10%ちょっと減少するペースでしたので、「実利用1週間持つかな」という感じです。大画面モデルとしてはちゃんと持ってくれていると思います。
充電はかつてのMi Bandのような充電しにくいタイプなどとは全く違って、マグネット式となっており、充電は非常にスムーズです。しかもXiaomiらしく急速充電にも対応しているのがありがたい。
筐体は5ATM防水で雨が降っても大丈夫。L1+L5 デュアルバンドGNSSで衛星測位にも対応します。
デザインやギミックも良くて充実した本機、よくまとまっていると思います。3万円ぐらいしてもおかしくないなと思いましたが、市場想定価格1万8980円とかなり安いのが驚き。ただ個人的には推奨したい別売りのストラップ&ベゼルが3980~6480円程度なので、そこも考慮して下さい。