MRヘッドセット出してるカリフォルニアの会社……さっぱりわかりません。
アメリカのスタートアップ企業Enovixは、「カリフォルニアの大手企業」にMRデバイス用のシリコン電池を提供する契約を結んだことを発表しました。
Enovixは2006年に創業した会社で、高いエネルギー密度とサイクル寿命を持つ3Dバッテリーの開発が業務。
同社のバッテリーは独自の製造プロセスを用いており、電池の素材であるグラファイトを「100%アクティブな」シリコン負極に置き換えることで、高いエネルギー密度を実現するとのこと。この仕組みで、従来のバッテリーと比較して軽量かつ長寿命な製品になるとEnovixは説明しています。
記事執筆時点では、Enovixは提携を結んだ企業の名前を公開していません。ただ、現在MRデバイスの開発を進める企業となると結構、選択肢を絞ることができます。
恐らくはメタ社かアップルあたりの「可能性」が濃厚ではないでしょうか。
2024年現在、Meta QuestシリーズやApple Vision ProといったMR/VRデバイスは、バッテリー単体(電源接続なし)だと約2時間から2時間半ほど稼働します。
軽く遊ぶ分には問題ない稼働時間ですが、「VRChat」のようなメタバースをプレイする場合や、長時間の業務使用(MR系の展示など)では、少し物足りないのが実情。
Enovixのバッテリーを搭載したデバイスは、どれだけ稼働する時間が延びるのか。搭載デバイスの正式発表が待ち遠しいですね。