米Bloombergによれば、AppleはiPhone 16 ProやPro MaxなどiPhoneの上位モデルを、初めてインドにて生産すると伝えました。事情に詳しい匿名の情報筋が伝えています。
インドでのiPhone生産はこれまで標準モデルのみでしたが、上位機種の生産は今回が初めてとなります。発売から数週間以内にはインドの工場で組み立てが開始される見込みです。
インドでのiPhone生産は2017年に開始されて以降、順調に拡大を続けています。Bloombergの報道によると、2023年には世界のiPhone生産量の14%をインドが占めており、早ければ2024年には25%まで増加すると予測されているとのこと。
Appleはこれまで、iPhoneの大半を中国で生産してきました。しかし、米中関係の緊張の高まりやサプライチェーンの多様化の必要性から、中国以外での生産体制の強化を進めています。インドは中国に次ぐ巨大な市場であると同時に、豊富な労働力を抱えることから、Appleや製造を行うメーカーにとって重要な拠点となっています。
インド政府も、雇用創出と経済成長を促進するため、Appleなど海外企業に対して優遇措置を提供するなど、積極的に誘致を進めています。また、関係者によれば、台湾のペガトロンやインドの巨大コングロマリットであるタタグループなども、近いうちに上位モデルの生産を開始する可能性があるとしています。