ゲーミングスマートフォン「REDMAGIC 9S Pro」が日本でも登場します。出荷は8月上旬以降、価格は12万2800円から。RedMagic日本代理店より機材を提供されましたのでご紹介します。
本機はSoCにQualcomm Snapdragon 8 Gen 3オーバークロック版(Leading Version)を搭載する高性能モデルです。REDMAGIC 9S Proとの差異はそこです。
また、独自の冷却機構のICE13がICE13.5へと変更。放熱性が向上し、前モデルよりもさらにCPU温度を1.5度下げるられるとしています。
デザインの最大の特徴は、美しいフルフラットデザインです。カクカクしたフラットなフレームと前後。背面カメラ突起がないのは最高です。
さらに6.8インチFHD+有機EL(120Hz)ディスプレイを採用し、画面下カメラ(UDC)により高次元のベゼルレスデザインを実現しています。高輝度ディスプレイなので動画視聴時も存分に楽しめますし、屋外での視認性も抜群です。
指紋認証は画面内。指紋認証の設定時を雑にやるとうまく認証できなかったので、画面の指示に従ってじっくり設定したら上手くいきました。
3.5mmイヤホンジャックもあり。
このデザインだけでも買い!ぐらい素晴らしいものです。Xperiaやかつての三辺狭額縁AQUOSのデザインが好きだった人にも刺さるはず。特にゲーミングスマホのROG Phone 8の画面に穴があいてたことにショックを受けた人には検討候補となるはずです。
ゲーム性能は抜群で、引き続き高品位のゲームタイトルも最高画質で適に遊べます。原神も戦闘中でもほとんど60fpsで推移、滑らかに動作します。
タッチ応答は2000Hzの高反応となっています。ROG Phoneの場合は強力な冷却ファンを使えるものの、外部周辺機器であるため、そこまで強力じゃなくても良いかなという人はREDMAGIC 9S Proの方が良いでしょう。L/Rトリガーの割り当ても便利で、攻撃やダッシュを割り当てておくと良い感じです。
6500mAh大容量バッテリーと急速充電に対応。充電分離機能にも対応するため、システムに直接給電することで電池の劣化を防ぐことも出来ます。
OS | Red Magic 9.5 OS |
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SoC | Snapdragon 8 Gen 3 Leading Version |
メモリ | 12/16GB |
容量 | 256/512GB |
画面 | 6.8型 (1116×2480) BOE Q9+ |
カメラ | 5000万画素(メイン)、5000万画素(超広角) |
インカメラ | 1600万画素 |
電池 | 6500mAh |
寸法 | 薄さ8.9mm, 229g |
その他 | Wi-Fi 7、USB-C 3.2、3.5mmイヤホンジャック、ICE 13.5冷却システム、22000RPMアクティブ冷却ファン |
音響面でも機体特性にあわせて優秀。余裕の大音量は特筆すべき点です。解像感については今ひとつですが、非常に雄大な音場とこの大音量はゲームプレイ時に大活躍のはずです。
悪い部分もそのままで、2023年モデルにはあった電源ボタン二度押しによるカメラ起動が省かれたままであったり、ローカライズ不足などの粗が目立ったりするソフトウェアなどがその例です。インカメラ画質は特に悪いですが、インカメラなんかどうでもいい、画面表示やデザインこそが優先というまさに待ち望んだ機種なので、そこは極めてどうでもいい点です。
カメラの作例は以下。広角・超広角の二眼構成、ともに5000万画素です。
夜景撮影にも対応します。
REDMAGICシリーズのカメラは比較的照度の低い夜景では、上手く機能していない部分がありました。特に比較的新しいモデルでもシャドウ部分がブロックノイズと化して破綻するなど、まだまだ拙い処理であることを感じていましたが、REDMAGIC 9S Proではこの問題が改善しており、よりレベルの高い写りが可能となりました。「ゲーミングスマホなんておおむね記録用だからそんなに上品で凄い写りまでは求めてないんだけど、暗い場面でも記録に差し障りが出ないと良いな〜」と思っていた人にとっては、懸念の解消された今作は買いだと思います。超広角で写りが悪いのは致し方ないですね。
防水やおサイフケータイには非対応ですが、ゲームや動画視聴、デザインを重視するユーザーにとっては魅力的な選択肢となるでしょう。