中国のPICO社は、新型のVRデバイス「PICO 4 Ultra」を発表しました。現行のPICO 4の後継機に相当するモデルです。
海外では9月2日に発売予定で、価格は4299元(約8万8000円)。現時点では、日本での発売スケジュールなどは判明していません。
「PICO 4 Ultra」のディスプレイ解像度は4320×2160、リフレッシュレートは最大90Hz。
SoCには、Meta Quest 3と同じ「Snapdragon XR Gen 2」を搭載しますが、Quest 3(8GBモデル)とは異なり、12GBモデルを実装するとのこと。つまり、こっちの方が処理力に優れるワケですね。
パススルー(周辺を映像確認する機能)も強化しており、デバイス前面には2基の内蔵カメラ(32MP)を搭載。このカメラは、3D映像の撮影にも使用します。
専用OS「Pico OS」もアップデートするほか、3D映像とTikTokへの公開をサポートするビデオ編集アプリもリリースするそうです。
また専用ハンドコントローラーのデザインも大きく変化。リング状のパーツが廃止され、Quest 3やQuest Proに近い形状になっています。
「PICO 4 Ultra」は以前から開発が進行している噂がありましたが、この度、正式にお披露目した形です。
性能的にはQuest 3とほぼ並びましたが、価格が同デバイスより高くなってしまったのは痛いところ(Quest 3は約7万5000円から)。より高性能なSoCを搭載した、一体型VRデバイスが欲しい人向けの製品になる感じでしょうか。
ちなみに「PICO 4 Ultra」は、Wi-Fi 7に対応予定。同規格に対応するルーターを買った人も、「PICO 4 Ultra」の購入を検討しても良い……かもしれません。