弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

全てが変態。レノボ新型「縦型折り畳み」「太陽光発電」「脱着可能3画面」のノートPCコンセプトを発表!

 Lenovoは、現在行われている世界最大級の携帯電話などに関連した見本市であるMWC 2025に先立って、PoC(概念実証)を行っている複数の製品コンセプト、そしてその試作機を公開しました。

 ディスプレイが異常に縦に長い折り畳みノートPC、独自規格を採用したマルチディスプレイのための周辺機器、そしてソーラーパネルを搭載したノートPCに裸眼3DノートPCなど、なかなかに字面が愉快なことになっています。

13インチ縦2枚を折りたたむ「ThinkBook “codename Flip” AI PC Concept」

 Lenovoが発表したコンセプト機の中でもっとも斬新なのが、この「ThinkBook “codename Flip” AI PC Concept」でしょう。一見するとノートPCに見えますが、なんと18.1インチの大型ディスプレイを「外側に向かって」折りたたむという常識破りの設計が特徴です。通常のノートPCが「クラムシェル型」と言われるように、貝殻が閉じるように内側に折りたたまれるのとは真逆ですね。

 このディスプレイは柔軟性のある有機ELパネルを採用しており、まっすぐ伸ばすことにより13.3インチ級のモニターを縦に2枚配置したようなサイズになります。このモニターによって、例えばテーブルをはさんで向かいにいる人に、自分が見ている画面と同じものを表示させるプレゼンテーションモードなどを利用できるようになっています。

 「AI PC Concept」とあるようにAI性能も高めているようで、IntelのCPUの中ではAI性能が高いLunar Lake CPUを搭載し、32GBのメモリを採用。接続性についても、Thunderbolt 4ポートを備え指紋認証リーダーを搭載するなど、ビジネス用途に必要な機能は一通り備えています。もちろん最大の特徴は、その折りたたみディスプレイによる独特の使い勝手。

 この製品はまさに、折り畳みディスプレイを採用した「Yoga Book 9i」という感じでしょう。Yoga Book 9iは本来キーボードがあるはずの場所にもディスプレイを搭載したノートPCで、専用のスタンドによって似たようなフォームになります。ヒンジがあって内折りな分、こちらのほうが縦長状態のときに使いやすそうな印象を受けますが。

 このコンセプト機が実際に製品化されるかは不明ですが、ノートPC形状の可能性を広げるかなり興味深い製品ですね。

独自規格Magic Bayでラクラク3画面、「Lenovo Magic Bay Dual Display Concept」

 さすがに折り畳みPCには負けるものの、こちらも見た目のインパクトがすごい「Magic Bay Dual Display Concept」。これは同社独自の接続規格「Magic Bay」を用いたマルチディスプレイ用のデバイスで、ThinkBookノートPCに簡単に追加画面を接続できるようにするものです。

 Magic BayはLenovo独自のポゴピン中心の周辺機器の装着規格となっていますが、これを使ってトリプルディスプレイを構築できるコンセプトが「Lenovo Magic Bay Dual Display Concept」となっているわけです。

 Lenovo Magic Bay Dual Display ConceptはMagic Bay対応製品専用のモバイルディスプレイで、装着するだけで左右に13.3インチ2.8K解像度、リフレッシュレート120Hzの液晶ディスプレイをサブディスプレイとして追加できるもの。既存の製品ではUSB Type-CなりHDMIポートなりで左右のディスプレイからノートPCに接続する必要がありますが、それを背面のポゴピンだけで済ますことができるという点が魅力的です。

 またキックスタンドも備わっており、重量でノートPCのディスプレイが倒れてしまうことを予防することが可能です。

 Magic Bay規格自体は新しいコンセプトではなく、すでにWebカメラやライト、LTEポートなどの周辺機器をMagic Bayポートに接続できる製品が存在します。ポゴピンでLTE通信やディスプレイの映像転送が行えるの、結構すごいですね。

 Magic Bayエコシステムには他にも、8インチの小型ディスプレイを追加できる「Magic Bay 2nd Display Concept」がコンセプトとして登場しました。こちらはLenovoによればAIダッシュボードとして機能し、生産性向上ツールやメッセージアプリ、AIが生成した情報にすばやくアクセスできるようにするものだと言いますが、普通にサブディスプレイとしても使えるようです。

 また、「Magic Bay “codename Tiko” Concept」と「Magic Bay “codename Tiko Pro” Concept」というコンセプト製品も発表されています。Tikoはスマートウォッチからディスプレイを流用したかのような円形のデバイスで、画面ではキャラクターが感情表現を行います。リアルタイムで絵文字での感情表現、ジェスチャーでの対話が行えるようです。

 一方のTiko Proは、Tikoと違って長方形でビジネスライクな見た目です。常時起動のAIアシスタントとして機能する他、画像では会議のリアルタイム文字起こしを表示しているなど便利な情報を表示できるデバイスとして機能しそうです。

ソーラーパネルで駆動!?「Yoga Solar PC Concept」

 最後に紹介するのは、持続可能性と機能性を融合させた「Yoga Solar PC Concept」です。Lenovoが開発したこのコンセプトモデルは、ノートPCの天板部分に高効率のソーラーパネルを内蔵し、外出先でも太陽光からエネルギーを取り込めるという、かなりぶっ飛んだデバイスとなっています。

 Lenovoによれば、天板に搭載しているパネルは一般的なものとは異なり、「Back Contact Cell」と呼ばれる裏面コンタクトセル技術を採用しているのが特徴です。この技術により前面の遮光による効率低下を防ぎ、最大限の太陽光吸収を可能にしているとのこと。エネルギー変換効率は驚異の24%以上で、業界最高水準であるようです。

 わずか20分間太陽光に当てるだけで最大1時間のビデオ再生が可能になるとしており、その突飛なアイデアに対して案外実用的です。

 また、「Dynamic Solar Tracking System」と呼ばれるシステムを搭載しており、光の強度や天候、時間によって変化する太陽光発電に対応。電圧と電流を常に測定し、充電設定をリアルタイムで自動調整することで、変化する環境下でも最適なエネルギー収集を実現しています。

 専用のアプリも搭載。このアプリでは太陽光発電の使用状況をリアルタイムで追跡できるため、どれだけエネルギーを生成・節約できているかを視覚的に確認できるようです。太陽光発電を設置しているイオンモールとかで見かけるアレですかね?

裸眼3Dとジェスチャー操作「ThinkBook 3D Laptop Concept」

 最後に、眼鏡を必要とせずに3Dコンテンツを楽しめる「ThinkBook 3D Laptop Concept」を紹介します。

 Lenovoによれば、このノートPCはビジネスおよびクリエイティブプロフェッショナル向けに設計されており、メガネフリーのハイブリッドディスプレイを通じて没入型の3Dコンピューティング体験を実現するとのこと。2Dモードと3Dモードを切り替えることができるようです。3DSかな?

 興味深いのは、このコンセプトモデルが「Lenovo AI Ring」というジェスチャーベースのコントロールデバイスと連携する点。これにより、画面に触れることなくハンドジェスチャーによる操作が可能になり、より直感的な操作体験を実現できるようです。

 もちろん、これらのデバイスが実際に登場するとも限りませんし、登場したとて一部の物好き以外からは検討もされないような製品になってしまいそうなところではありますが、挑戦を止めないその姿勢には好感が持てます。

ThinkPadなどLenovo製品をネットで購入する [AD]
Lenovo製品トップページ 割引クーポンあり
情報元Lenovo
すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

フォローする 再度表示しない